育て、打ち、すする 仲間と味わう新そば絶品 茎崎の森林ボランティア

真剣にそば打ちをする会員ら=土浦市小野の 体験交流施設、小町の館

高崎自然の森と茎崎こもれび六斗の森を結ぶウオーキングロード「おぐろくの森」で森林整備に当たっているボランティア団体「つくばフォレストクラブ」(福木哲朗会長)の会員らがこのほど、同地区の耕作放棄地で収穫されたソバを使った「新そば試食会」を土浦市小野の小町の館・体験館で行った。

今年は台風や害虫ヨトウムシによる被害が大きく収穫量の大幅減が心配されていた。ところが製粉して44㎏の収穫があり、昨年の49㎏には及ばないものの予想以上で「害虫の被害の割には収穫が多くて良かった」と会員らに笑顔が広がった。

会員で素人そば打ち段位認定者の桂木賢一さん(70)を中心に各自そば打ちが始まった。こね鉢でそば粉と小麦粉をもみほぐし麺棒で均等に大きく伸ばす。初心者のでこぼこ生地を桂木さんが見事に整えてくれる。次は麺切り包丁での仕上げとなった。麺の太さ細さはいろいろだが、自分で打ったそばは絶品に違いなく満足気の顔が並ぶ。

午前中のそば打ちが終わるとお楽しみの試食会が始まった。そばをゆでるかたわらで天ぷらを揚げる者、テーブルを整える者など手際が良い。新そば特有のウグイス色にゆであがったそばを前に、唾液が口の中に広がる。いっせいにそばをすする音がして「おいしい」の声だけが響く。そば好きにはたまらない。

そば打ち担当責任者の一人冨田研二さん(77)は「全員農家出身ではないので本を参考に見よう見まねでした。ソバ栽培に作業時間を取られて本来の森林整備作業がなかなかできないが、楽しい」と笑顔に。料理のスペシャリストと会員らから信頼の厚い山田光子さん(73)は「そばの味もさることながら、このメンバーだからこそおいしい」と話した。

「森林整備作業はやはりきつい」と話す会員もいるが、仲間といると、疲れ以上のごほうびがあるという。(鈴木萬里子)