【鈴木宏子】土浦市、安藤真理子市長の定例会見が3日、同市役所で開かれた。議会事務局の男性職員(52)が1月16日、器物損壊の疑いで逮捕された事件について改めて謝罪し「公務員としてあってはならないもので、今後このようなことが起こることのないよう職員の綱紀保持や法令順守の徹底にこれまで以上に取り組み、市民の信頼回復に努めたい」と述べた。
職員は昨年6月午前7時45分ごろ、JR荒川沖駅で、女性の服に体液をかけたとして、器物損壊の疑いで土浦署に逮捕された。職員は23日に示談が成立したことにより不起訴となり、24日釈放された。現在、自宅で謹慎中という。今後については、事実関係について確認の上、懲罰委員会で処分を検討する。安藤市長は「(事実関係の)確認が取れた段階で厳正に対処する」と強調した。
3施設同時開催、土浦城と戦国武将展
会見ではほかに、4日から3月3日まで開かれる「土浦の雛(ひな)まつり」について案内があった(1月23日付)。
その後、3月14日からは市制施行80周年と土浦城の続日本名城選定などを記念して、市立博物館で特別展「土浦城-時代を超えた継承の軌跡」、上高津貝塚ふるさと歴史の広場でテーマ展「地下にのこる土浦城-市内近世遺跡の調査成果」、市民ギャラリーで諏訪原寛幸さんの戦国武将のイラスト展を3施設同時開催することが発表された。会期はいずれも5月6日まで。
博物館では重要文化財の刀剣など土浦城のやぐらに収められていた品々を展示するほか、土浦城の歴史を書き継いだ史料「土浦城記」の諸本を紹介する。上高津貝塚では、過去に土浦城跡で行った発掘調査の成果について、戦国時代の城主、菅谷氏の土器や陶磁器などこれまで展示されたことのない資料を紹介する。市民ギャラリーで展示の諏訪原さんは、阿見町出身のイラストレーターで、ゲーム「真・三国無双」などのキャラクターデザインで知られる。今回は戦国武将のイラスト約120点を展示する。諏訪原さんが描いた100点を超えるイラストの一堂展示は全国初という。
会期中、博物館、上高津貝塚、市民ギャラリーと、戦国武将イラストの関連グッズを販売する観光協会、きらら館をめぐるスタンプラリーを開催し、記念スタンプを3つ以上集めると、先着3000人に戦国武将のイラストが描かれたクリアファイルをプレゼントする。