【相澤冬樹】つくばコーヒーフェスティバルが9日、つくばセンタービル広場(つくば市吾妻)で始まった。同フェスティバル実行委員会(古橋見洋委員長)主催で2回目、10日も午前10時から午後4時の日程で開かれる。
会場には同市と周辺から17のコーヒー店が集結、広場の円周を囲むようにテントが並び客を迎えた。飲食や雑貨の店も軒を並べた。
今年度のジャパン・カップテイスターズ・チャンピオンシップ優勝者が出るなど、つくばはトップクラスのバリスタを数多く輩出するそう。コーヒー豆の焙煎(ばいせん)から自前で行うロースターが多いのも特徴だ。それらの腕利きが一堂に会して、味や香りを競うのが同フェスティバル。
昨年の1回目は2日間で1万2000人を集めたことから、街のにぎわい創出にも一役買おうと今年もクラウドファンデイングで運営資金を集め、ボランティア参加を呼び掛けて開催に至った。クラウドファンデイングには昨年を大幅に上回る115万円が集まり、今回は2日間で1万5000人を動員目標とした。
初日の入りは出足好調。4杯分のチケットが付いた特製の笠間焼カップを手に持って、各店舗前の行列に並んで飲み比べに参加する。コーヒーを注いでもらい、飲み歩きならが次の店を探ったり、テーブル席についてじっくり飲み干したり、それぞれの時間を過ごした。
実行委員会事務局の堀下恭平さんは「天気次第ながら1万5000人はいきそう。各店のお客が応援がてら来場していて、店舗と来場者の距離が近いのが特徴」という。「センタービル広場では年間50日ほどイベントがあるようだが、お酒を出さないのはコーヒーフェスティバルぐらい。日の落ちるのが早い11月にぴったりのイベント」と手応えを語る。
牛久市から来たという山岡さん夫妻は「週末晴れたのは久しぶりだから、この後、筑波山まで行こうとしたが、紅葉の見ごろには早そう。コーヒーを飲むうち気が変わって、色づいてきた中央公園の並木道で済ますことにした」と話していた。
