【鈴木宏子】つくば市は6日、市立谷田部中学校(同市谷田部、岡野光浩校長、生徒数456人)で同日、体育祭の練習を校庭で行っていたところ、正午ごろから午後1時ごろの間に、1~3年生の男女15人にめまいや気分が悪いなどの症状が出て、うち4人が救急車で病院に運ばれたと発表した。熱中症による症状とみられるという。学校は翌日7日に予定していた体育祭を延期した。
市教育局教育指導課によると、同中では朝9時ごろから全校生徒約450人が校庭に出て、翌日7日の体育祭の練習をしていた。正午ごろ、女子生徒1人がめまいを起こし保健室に運ばれた。
学校はこの時点で体育祭の練習を中止し、生徒全員が教室に戻った。その後、給食をはさんだ午後1時ごろまでの間に、さらに1~3年の男女14人が気分が悪いなどの症状を訴えた。
気分が悪い生徒を保健室で休ませたが、症状が回復しない生徒がいたことから、学校は救急車の出動を要請。ドクターカーが駆け付け、搭乗してきた医師が全員を診察し、症状の重い女子生徒3人と男子生徒1人の計4人を病院に救急搬送した。4人は快方に向かい、同日午後6時までに全員が病院から帰宅した。病院に行かなかった11人も教室に戻り通常通り帰宅した。
水戸地方気象台のデータによると6日のつくば市の最高気温は33.6度と真夏日を記録した。学校では、競技の練習の際などは7分ぐらい走って3分くらい休憩するなどを繰り返し、休憩時間は生徒に水を飲むよう教員から声を掛けていたという。
門脇厚司市教育長は「体調を崩してしまった生徒の皆さんや明日の体育祭を楽しみにしていた生徒や保護者の皆様に申し訳なく思います。市内全校に熱中症予防について具体的対応を求める文書を送付し再発防止を指導します」とするコメントを発表した。