木曜日, 6月 4, 2026
ホームスポーツ【茨城 高校野球展望'19】4 相手チーム対策は 土浦日大監督に聞く㊥

【茨城 高校野球展望’19】4 相手チーム対策は 土浦日大監督に聞く㊥

―よそのチームのことはあまり考えてないと思いますが、あえて意識するチームをあげるとしたら?

自分たちの野球をするのが第一だと思っています。ただ、常総学院の佐々木力監督は取手二高の同級生ですし、明秀学園日立や霞ケ浦は、甲子園に出るためには必ず立ちはだかる相手です。そういった相手チームの投手はこうで、打線はこうでという対策は、1年間、選手たちと考えを共有しながら取り組んできました。

―相手チーム対策については丸林直樹コーチの果たす役割が大きい?

大会では、アナリストを担当してもらっています。非常に選手も助かっていると思います。練習でも丸さん(丸林コーチ)がリードして、私も選手も「考えもしない」ような練習メニューの引き出しを持っています。

―一昨年、昨年と2連覇したことで、志望者が増えたり入部する選手の技術レベルが上がったりなどはありましたか?

本校は「文武不岐(ぶんぶふき)」を伝統としており勉強にも力を入れていて、野球だけやる子は来ていません。勉強も野球も一生懸命頑張るということで入部してくれています。本校はグラウンドのすぐ脇に寮がありまして、この環境は自分が伸びそうだといって来てくれる子が多いです。野球が大好きな生徒、一生懸命に練習に取り組んでくれる生徒は基本的に受け入れています。1学年で30人ほどの部員がいるのですが、ほとんどが寮生活をしたい、高校野球を全うしたいと希望して来ています。志望者が増えたかというと、増えたのかもしれないですが、特別技術レベルが上の子が来ているわけではないです。しかし、一つだけ言えるのは、みんな「やる気」があります。監督と選手の考えがマッチして同じベクトルを向いて練習できています。

―頭髪は自由とのことですが…

頭髪は全くもって自由です。結構みんな長いですね。エースの荒井なんかも髪の毛が伸びるのが早くて、ボサボサといっていいほどです。丸坊主にしたい子はしていますが、全体の1割弱です。これは自分で選んだ丸坊主なので。私は頭髪を自由にして良い効果があったと思いますし、なんで今までこんなつまらないことにこだわっていたのかなと。高校野球が始まって100年ですから。次の時代に向かって何か新しいことはできないかと考えたとき、頭髪は別に自由で良いのではないかと思い、自由にしました。

―頭髪が自由だからという理由で土浦日大を選んだ選手はいますか?

それはさすがにないと思います。自由な気風は大事にしたいですが、野球環境で選んでもらっていると思います。

―週に何度かは寮で過ごされますか?

金土日とか木金土とか、2~3日は寮に泊まります。選手の様子が分かったり、グラウンドから寮に帰って、気になった選手がいれば呼んで面談できますし、良い環境だと思います。

同門、常総学院・佐々木監督との距離感

―個人的に非常に興味があるのですが、常総学院の佐々木力監督とは今どういった距離感ですか?

まず木内(幸男)監督という偉大な指導者の薫陶を受けたこと、お互い選手として全国制覇した経験を次世代に伝える、義務というか使命を果たさなければならないと思っています。佐々木監督と面と向かってこの話をしたわけではありませんが、彼も同じように思っていると信じています。

距離感? 以前、私が県立高校に勤務していたときにはよく話したり食事したりしていたのですが、今の立場(土浦日大監督)になってから、野球の話は深くはしなくなりました。やはり同門下ですから、野球談義やチーム作りについては研究し合いたいと思っています。これは佐々木監督にかかわらず、他の指導者の方たちともそうしたいと思っています。しかし、手の内、腹の内は見せられないというのがお互いにあると思います。同じ釜の飯を食べた佐々木監督とは、お互いリタイアした後にでも「あのときこうだったよなあ」という話はしたいなと思っています。

―春は常総学院の菊田拡和選手に2本の特大ホームランを浴びました。菊田選手を小菅監督はどう評価していますか?

これまで25年くらい指導者をしてきましたけど、あれだけ飛距離がある子は初めてです。高校の時に見ていた清原和博選手(PL学園)の打球のような放物線に近いかもしれません。天性の素材を持ち合わせています。守備や走塁にも、まだまだ伸びしろがあるようです。是非プロ野球にいってホームラン王を獲れるような選手になってほしいと思います。(続く)
=聞き手・伊達康

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TXつくば駅から西へ徒歩3分の「つくば市吾妻地区」開発を大和ハウス工業(本社大阪市)が担当することになった。「70街区」とも呼ばれる同地区は約5.7ヘクタールの広さがあり、国家公務員宿舎が建っていた。つくば駅近くにある一等地の開発主体が決まったことで、数年先、同地域の風景は大きく変わることになる。 70街区の面積は国有地5.4ヘクタールと市有地0.3ヘクタール。財務省関東財務局とつくば市は数年前から民間への売却手続きを進めていたが、5月末、関東財務局が大和ハウスに売却することになったと発表した。開発提案を審査して購入先を絞り、最高値を提示した企業に売却する「二段階一般競争入札」方式を採用したものの、跡地取得に応募したのは大和ハウスだけだったという。 施設完成は2033年半ば 大和ハウスの提案概要によると、公務員宿舎跡地には①スーパーシティ実装センター(1.1ヘクタール)②分譲マンション(2.1ヘクタール)③戸建住宅(0.6ヘクタール)④賃貸マンション(1.5ヘクタール)―などが建ち並ぶ。実装センターはつくば市の都市構想を取り入れた2階建ての施設で、「(物販店など)生活利便施設、研究機関、スタートアップ企業、ベンチャー企業、その他業務施設などを誘導する」という。 居住区は、15階建て分譲マンション(570戸)、3階建て賃貸マンション12棟(200戸)、戸建て住宅(27戸)から成り、約800戸の住宅が供給される。提案概要には「マンション敷地内に新しく広場と交流拠点を設け、住民や市民の憩いの場だけでなく、街区単位で表現できる社会実装の場とする」と記載されている。 関東財務局は落札価格について「6月19日までに正式な売買契約を結ぶ。それまでは公表できない」とし、現時点では明らかにしていない。大和ハウスによると、公務員宿舎取り壊しや開発用地整備などに時間がかかり、全施設が完成するのは7年先の2033年半ばになる。総事業費については、今後建築資材や人件費の上昇が予想されることから、概数を開示することも避けている。 存在感増す大和ハウス 大和ハウスは2025年4月、「研究学園駅南の大規模開発」(4月2日付)を開始、TX駅から徒歩9分の大区画(15.5ヘクタール)に、高層マンション、商業施設、研究機関、教育施設などを整備する事業に着手した。また、2025年3月には「つくば駅前の複合施設が完成」(3月27日付)、オフィスと各種店舗が入る商業棟をオープンさせた。これらに加え、つくば駅近くの「70街区」開発も担当することになり、つくば市内における同社の存在感が増している。(坂本栄) ➡吾妻70街区の過去記事はこちら▽吾妻70街区にイノベーション拠点など誘導(21年10月26日付)▽7事業者が提案、イノベーション拠点誘導に厳しい意見も(22年3月22日付)▽吾妻70街区に近未来都市?スーパーシティって何(22年8月4日付)▽都市計画変更手続き始まる(22年10月11日付)▽スーパーシティ実証街区へ 開発事業者を公募(25年7月22日)