【鈴木宏子】つくば市役所(同市研究学園)敷地内に増設された分庁舎「コミュニティ棟」がこのほど完成した。4日内覧会が催され、市民にお披露目された。ゴールデンウイーク明けの5月7日から利用を開始する。
人口増により市職員が増え、本庁舎が手狭になったことから建設された。市役所周辺の研究学園地区は、つくばエクスプレス沿線開発が進み、人口が急増しているにもかかわらず、住民が利用できる公共の集会施設がなかったことなどから、1階全フロアーが市民が利用できるスペースとなる。2、3階は市職員の執務スペース。

1階はだれでも利用できるオープンスペースと子どもたちが遊べるキッズスペースのほか、会議室が6室設置された。利用時間は午前9時から午後10時。会議室の使用料金は30分100~300円。市地域交流センターと同様、ボランティア団体などは利用料が免除となる。
2~3階の執務スペースには、総務部、政策イノベーション部、選挙管理委員会、経済部、農業委員会などが入り、市職員約180人が働く。10連休のゴールデンウイーク中に、隣りの本庁舎や春日庁舎から引っ越しするという。

建物は重量鉄骨造り3階建て。建築面積約1100平方メートル、延べ床面積約3300平方メートル。昨年9月に着工し、プレハブ工法により約6カ月間で完成した。大和リースが建設し、市が15年間、リース料を毎年約6400万円支払って使用する。リース料は総額約9億6000万円。
4日、完成披露セレモニーが催され、五十嵐立青市長は「(1階オープンスペースの柱と天井は)1本の大きな木の下に多くの人が集まるイメージでつくられている。市民同士のコミュニティが強まり、市民と職員の交流にも期待をもっている」など話した。

