町の記憶からめ特別展「空都土浦とその時代」 16日から土浦市立博物館

学芸員の案内で特別展の展示物を見て回る内覧会参加者=土浦市立博物館

【相澤冬樹】土浦市立博物館(土浦市中央、茂木雅博館長)の第40回特別展「町の記憶―空都土浦とその時代」が16日から始まる。関係者向けの内覧会が15日開かれ、同館が15年度から行ってきた「市民の記憶」収集事業に協力した学識者や市民らが集まって、展示品や写真を前に昔話に花を咲かせた。

同展は、大正11年(1922)設立の霞ヶ浦海軍航空隊と、昭和14年(1939)の予科練設置から土浦海軍航空隊に至る、大正末から昭和にかけての「空都」土浦がテーマ。2つの航空隊設置によって土浦の町は大いににぎわい、そして戦争の影におびえた。その様相と歩みをたどる。

展示は、①ふたつの航空隊と土浦②土浦と戦争の記憶③復興への道―の3部構成。重要文化財の「筑波鉄道敷設に関する調書」(群馬県立博物館所蔵)をはじめ、今年飛来90年を迎える飛行船ツェッペリン伯号関連などの航空資料、双六や広告、千人針などの民俗資料が各方面から収集された。

土浦最古という歴史的映像の上映に身を乗り出して見入る参加者=同

「市民の記憶」収集事業の成果も反映され、記憶に基づき市内外から集めた収蔵品も初展示される。「戦争関連ということで戦後多くが破棄されており、そのなかで残ったのは大変貴重だ」と展示をまとめた野田礼子学芸員はいう。

記憶を元に自ら手づくりした戦後の引揚者住宅の模型、同市文化財愛護の会写真部会撮影の「写真でたどる町の記憶」展などもあって、内覧会参加者の目を引いていた。

会期は5月6日まで。会期中、筑波大学教授、伊藤純郎氏による講演「ふたつの航空隊と空都土浦」(3月24日)をはじめ記念講演会(4月20日)や史跡めぐり(3月30日、4月6日)、映像上映会(4月28日)などの行事が組まれている。

◆土浦市立博物館(土浦市中央1-15-18)電話:029-824-2928 ▽入館料:一般105円 ▽休館日:3月22日と毎週月曜日(4月22日除く)▽無料開館日:4月7日