金曜日, 4月 26, 2024
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「福来梅」に願を掛け 16日から筑波山梅まつり

【相澤冬樹】第46回筑波山梅まつりが16日、つくば市沼田の筑波山梅林で幕を開ける。つくば市とつくば観光コンベンション協会による同まつり実行委員会(委員長・五十嵐立青市長)主催で、会期は3月21日まで。16日は午前11時からの開園祭・開園式はじめ、「福来(ふくれ)梅の木」祈願祭などオープニングイベントが催される。

梅林は筑波山の男体山西側、標高約250メートル付近の斜面地に広がる。涸(か)れ沢沿いの約4.5ヘクタールに筑波石とよばれる班れい岩の巨石が散在し、縫うように約1000本の白梅・紅梅が植えられている。早咲きの紅梅は馥郁(ふくいく)たる花をつけ、例年並みの開花状況。下旬には白梅も咲きそろってくる。斜面地の最上部にある茅ふき屋根のあずまやからは、晴れた日には富士山まで見渡せるといい、人気の展望スポットになっている。

紅く色づき梅まつり開幕を待つ筑波山梅林(つくば市沼田)

昨年はまつり期間中に約17万人を集めた。今シーズンは16日のオープニングイベントをはじめ、期間中の土・日曜日にはつくば観光大使のお出迎えがあり、ガマの油売り口上の実演、観光ボランティアによるガイドなどが予定されている。

今回は特に、筑波山名物の「福来みかん」にちなむイベントが各種用意された。園内1000本の梅から1本を「福来梅の木」として選び、筑波山神社の祈祷により縁結びパワースポットとして期間限定で開設する。来場者が梅の木に縁結び絵馬(300円)を結って願掛けたり、開運招福のお札「福来の枝」(500円)の授与が土日限定で行われる。

筑波山周辺の各店でも、福来みかんを使ったソフトクリームやおでん、ベーコンバーガーなどオリジナルメニューを用意して観光客を迎える。3月3日には筑波山水系の酒蔵5店が参加しての特別企画「観梅!乾杯!梅宴!新酒de筑波山地酒フェス」、昨年の好評を受けて2回目の開催で、イープラスでチケットの前売り販売を開始している。

▼問い合わせ つくば観光コンベンション協会 電話029-869-8333

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大地震など緊急事の薬《くずかごの唄》138

【コラム・奥井登美子】最近、処方箋に「残薬調整」と書かれているのを持ってくる人が多くなった。いい傾向である。そういうとき、我々薬剤師は、患者さんが前にもらった分の残薬を入れて、調剤する。 「残薬調整と処方箋に書いてありますので、すみませんが、残薬を見せて下さい」 家に残っている薬の数を紙に書いて持ってくる人もいるが、私は実物を見せてもらっている。薬を大事に保存している人の中に、期限が切れた昔の薬が混ざっていることがあるので、私は必ず錠剤の形や色などを点検して、期限を確かめている。 自分の薬は自分で持って逃げる 「随分たくさん、薬が残ってしまいましたね」 「ハイ。引き出しを整理したら、いつの間にか、こんなにたくさん…」 「大地震があったときの『緊急事態用』に、1週間分ぐらい別にして、救急カバンに入れておいたらいいと思いますけど」 「救急カバンなんて、ないわ」 「自分で作るしかないですよ」 「避難するような大地震なんか、この辺りであるわけないと思いますが…」 「関東大震災から100年です。もしかして地震があって、万一避難するとき、自分の薬だけは自分で守って持っていく。そういうときのために、自分用の救急袋を作っておいたらいいと思いますけど…」 「能登半島の地震のとき、薬はどうしたのでしょう」 「さあ、わかりませんが、防災は個人個人違うと割り切って、大切なものを大事に保管しておいたらいかがでしょう」 無いと困る血圧や心臓の薬 医療の不備だった事例はいろいろ報道されているけれど、薬は、個人個人あまりに違いがありすぎるせいか、あまり報道されていない。薬剤師会の中に「災害時情報共有システム」という組織が地域ごとにあるが、電気もない中でどう働くのか、私にもわからない。 血圧の薬。心臓の薬。1週間以上休薬することができない薬は多い。薬はかさばるものではない。せめて自分のいつもの薬くらいは、緊急時に持って避難することを心掛けてほしい。(随筆家、薬剤師)

研究学園駅近くにBBQ広場 つくば薫製手作り工房がオープン

つくば学園の森 薫製手造り工房(つくば市二の宮、塚崎雅之社長)は25日、ベーコン、ハム、ソーセージ、スモークチキンなどの直販所にバーベキュー(BBQ)広場を併設した「Bella Foresta TSUKUBA(ベラ・フォレスタ つくば)」をTX研究学園駅から約1キロのつくば市西大橋にオープンした。イタリア語のベラ・フォレスタは美しい森という意味で、森林を切り開いたエリアで薫製肉を焼いて食べられる。 10数本の大木を残した新施設の広さは1200坪(4000平方メートル)。ここに、薫製肉販売店、BBQゾーン、ハム・ソーセージ造り体験施設、ドッグランなどが広がる。真壁石を磨いて造られたBBQ用のテーブルとイスは20セット用意されている。駐車場は隣接地に約50台分。 塚崎社長は「研究学園駅から1キロ、つくば駅から1.5キロの場所。タクシーだと1メーターと両駅から近い。旧村落に残っていた森林を買い取り、市民が集える場に整備した。キッチンカーが営業できる区画も設けたので、業者さんは店を出してほしい」と語る。 つくば市内を貫く土浦学園線から約200メートルのところに位置し、自動車でのアクセス性もよい。 当面は薫製肉販売とBBQが中心になるが、今秋にはフランスパンとジェラートの店もオープンする。場所は同広場第2駐車場そばの元飲食店舗。塚崎社長は「今、社員2人をイタリアで研修させている。ハムやソーセージをパンに挟んで食べ、イタリア風アイスも楽しんでもらいたい」は話す。(岩田大志) ◆同店はつくば市西大橋59-7。問い合わせは電話029-846-0186(同店)。ホームページは現在制作中。 ➡塚崎さんの過去記事「電気工事会社 …ハム工房を経営…【キーパーソン】」はこちら