【鈴木宏子】衆院選と同日実施される最高裁判所裁判官国民審査の投票用紙について、つくば市は29日、10年間の保存が義務付けられているにもかかわらず、2009年8月と12年12月実施の国民審査投票用紙を、職員が誤って廃棄してしまったと発表した。
市選挙管理委員会事務局によると、廃棄されたのは09年8月実施分の約10万3000枚と、12年12月実施の約9万1000枚。国民審査と同日実施された衆院選の投票用紙などと一緒に保管されていたため、次の衆院選が実施された後、市清掃工場で焼却処分されたという。
報道機関から問い合わせがあり、投票用紙を保管している豊里庁舎を調べたところ、誤廃棄が分かった。
市は今後、衆院選の投票用紙とは別に保管し、さらに廃棄年月日を記入して、10年保存を徹底するとしている。