月曜日, 11月 9, 2026
ホームスポーツ【高校野球茨城’18】土浦日大が大会2連覇。常総学院は無念の幕切れ

【高校野球茨城’18】土浦日大が大会2連覇。常総学院は無念の幕切れ

4回表1死、井上の右前打から逆転劇が始まった

【池田充雄】第100回全国高校野球選手権茨城大会は最終日の25日、ノーブルホームスタジアム水戸(水戸市見川町)で常総学院と土浦日大による決勝戦が行われた。結果は土浦日大が打棒の冴えを生かし常総学院を6-1と圧倒。参加102校98チームの頂点に立ち、第100回大会を記念して新調された真新しい優勝旗を手にした。同校は8月5日から阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)で始まる本大会に、茨城代表として出場する。

実力伯仲と思われた両校に、意外な明暗が分かれた。土浦日大が4回表に一挙6点の猛攻を仕掛け、試合を決めた。

序盤はむしろ常総の方が優勢だった。2回裏にはこの日六番に入った二瓶那弥主将が中越えの三塁打。七番・手塚悠の内野安打で生還し1点先制。それに対し日大は2回表には1死一・三塁、3回表には1死満塁の得点機をつくるが、あと一打が出ない。

しかしここ数戦の日大は、試合の潮目を読むのが実にうまい。3回裏2死一・三塁のピンチを乗り切って流れを呼んだ。4回表1死から六番・井上莞嗣が右前打を放つと、敵失が2つ続いて満塁。ここで九番・石渡耀の中前打が出てまずは同点。「相手のスライダーに体が反応した。前の打席で詰まったのでバットを短く持ち、しっかり振って芯に当てた」と石渡。

4回表1死満塁、木原の左前打で石渡(右)ら2者生還

続く一番・鈴木健太主将の右前打で2-1と逆転。「自分のミスから先制されたので取り返したかった。目の前で石渡が同点打を放ち、楽になって打席に入った。決して納得できる当たりではないが、チームに貢献できて何より」と鈴木。次の二番・木原琉位は左前へ2点適時打。その後も四球や暴投で2点が入り、常総にとっては悪夢のような展開となった。

9回裏、ますます勢いを増す富田の力投

その後の常総は、投手を継いで日大の攻撃をかわし反撃の機会を待つが、尻上がりに調子を上げる日大の富田卓投手を崩せず。9回裏に2死から内野安打と死球で一・二塁とするが、代打・鈴木琉晟は内野ゴロに倒れゲームセット。マウンドの富田の下に歓喜の輪が広がった。

前日も奮闘した富田に先発を任せた理由を「本人の要望。一番を背負っている者の責任感が出た」と小菅勲監督。富田自身は「去年の甲子園はみんなに助けられて連れていってもらった。今年は自分がみんなを引っ張っていく。そのために体重アップや投げ方の研究にも励み、少しずつ形になってきた」と語る。

「去年は図らずも出た甲子園。だがその素晴らしい場所を体験して、もう一度行きたいと、選手たちが自主的に課題に取り組み始めた。ベンチでも何も言わなくても自分たちで考え、声をかけ合っている。それが今大会で実を結んだ」と小菅監督。きっと甲子園でも彼らは、自分たちの野球を楽しんでくるはずだ。

第100回全国高校野球選手権茨城大会 決勝(7月25日、ノーブルホームスタジアム水戸)

バッテリー
土浦日大:富田-小澤
常総学院:塙、谷田部、大木島、岡田、菊地竜-菊地壮、草部

長打
三塁打:二瓶(常総学院)
二塁打:井上(土浦日大)

挨拶を終え、応援席へ一斉に駆け出す土浦日大ナイン

 

➡NEWSつくばが取材活動を継続するためには皆様のご支援が必要です。NEWSつくばの賛助会員になって活動を支援してください。詳しくはこちら

スポンサー
一誠商事
tlc
sekisho





spot_img

最近のコメント

最新記事

茗渓が15連覇、清真を圧倒 高校ラグビー県予選決勝 

第106回全国高校ラグビーフットボール大会茨城県予選会は8日、水戸市小吹町のケーズデンキスタジアム水戸で決勝戦が行われ、茗渓学園(つくば市)が59-3で清真学園(鹿嶋市)に圧勝した。茗渓は15大会連続32回目の優勝を飾り、12月27日から東大阪市花園ラグビー場で開催される全国大会への出場権を獲得した。 茗渓学園 59-3 清真学園前半 31-3後半 28-0 「スクラムとラインアウトが安定し、守備でもピンチはほとんどなく、相手にボールが渡っても安心して見ていられた」と茗渓の芥川俊英監督。 試合開始直後には、左ウイングの林康介が高い走力を見せつけた。50メートル6.3秒の快足で相手ラインをぶち抜き、前半2分のロック三森檀のトライをお膳立て。13分には華麗なステップで敵陣を切り裂き、センター杉山史記のトライにつなげた。 1年生の林は腰の骨折から9月に復帰したばかり。今大会ではこの決勝戦で初めてフィールドに立ち、「初めてで緊張もあったが、自分の武器のスピードとステップでゲインを稼ぐことができた」と頬を緩ませた。ちなみに林は3歳のとき兄の影響でラグビーを始めた。その兄とはいま筑波大3年でセンターを務める林勇太。茗渓学園高の先輩でもある。 17分にはペナルティゴールでこの試合唯一の失点を喫する。「清真学園はセンターの藤倉真之介くんが攻撃の中心かと思いきや、フルバックの浅利道輝くんにハイパントを蹴らせて攻め込んできた。これには驚いたが、選手たちは焦らず冷静に対処してくれた」と芥川監督。1分後にナンバーエイト島田悠大のトライで流れを引き戻すと、フッカー森田晴陽の3連続トライなどでさらに得点を積み重ねていった。 森田はラインアウトではスロワーも務め、正確なスローインからモールへとスムーズに展開しトライにつなげた。「最初のラインアウトでは緊張して安定しなかったが、チームのみんなが盛り上げてくれ、その後は安定したスローができた。普段からぎりぎりの状況をイメージした練習で追い込んでいるので、しっかりと練習の成果を出しきれた」との振り返り。メンバーの仲の良さと雰囲気の温かさも、今年のチームの特徴だそうだ。 「自分たちでいい雰囲気をつくれ、試合の入りからいいプレーができ、後半はチャレンジする場面も多く作れた」とスタンドオフの山本啓人主将。「花園での目標はベスト8以上。そのためにやるべきことがまだまだたくさんある。メンバー間の競争を積んでチームとして自信を持ち、一戦一戦大切に戦っていきたい」と、全国大会へ向けてさらなる成長を誓う。(池田充雄)

データセンターを議論しよう 14日 歌川学さん講演【再掲載】

NEWSつくば主催 「データセンターを議論しよう」をテーマに、NEWSつくばは計3回の連続講演会を開催します。第1回は14日(土)午後6時から、つくば市役所コミュニティ棟で、温暖化対策を研究する歌川学さんが「データセンターの地域影響」と題して講演し、その後、意見交換会を開きます。 つくば市大穂の元公有地にグッドマンジャパンが計画している国内最大級のデータセンターに対し、歌川さんは今年4月、排熱や水利用、騒音・振動などの環境影響可能性を指摘しました。(5月19日付、5月20日付) 歌川さんの講演会はこれまで、データセンター建設予定地近隣の大穂交流センターで計3回開かれてきましたが、歌川さんの話を直接聞きたいという声がNEWSつくばに寄せられていることから、連続講演会第1回の講師に歌川さんを迎えます。 歌川さんの指摘以降、つくば市や事業者はそれぞれ、データセンターのメリットや環境影響などについて情報発信を始めました。ただし排熱、水利用、騒音・振動など環境影響について具体的な数値予測はまだ示されておらず、市民からは依然として不安の声が出ています。14日の講演会では、これまでの市議会一般質問の答弁を中心に、現在までに明らかになった課題も踏まえてデータセンターの問題を考えます。 市民が議論する場をつくります 周辺住民団体「データセンターから市民を守る会」はこれまで、事業者のほか、市に対し住民説明会の開催を求めてきました。しかし市が10月に策定したデータセンター建設ガイドラインは、敷地境界から100メートルより外側の市民に対しては、集会型の住民説明会ではなく、展示パネルや資料を見て回るオープンハウス型説明会を開催するとし、グッドマンジャパンは、市のガイドラインに沿って、オープンハウス型の情報・相談ブースを11月から12月に開設すると市に回答しました。(8月31日付、9月29日付、10月6日付、10月23日付、10月29日付) 集会型の住民説明会は、参加した市民がそれぞれの意見を表明したり、ほかの人の意見を聞くなど、議論して合意形成を図る、民主主義を維持・発展するための重要な場でもあります。市や事業者が一般市民向けの住民説明会を開催しないと表明しているなら、地域メディアであるNEWSつくばが、その場をつくり、報道します。 地域メディアの新たな方向性を模索する動きの一つに「エンゲージド・ジャーナリズム」という取り組みがあり、米国などですでに実践されています。市民とメディアが地域の現実やニーズ、課題について対話しながら、新たな信頼とつながりを育んでいこうという試みです。NEWSつくばは、連続講演会「データセンターを議論しよう」をエンゲージド・ジャーナリズムの実践の場と位置づけ、市民の声を聞き、市民と共に、地域の具体的な課題を可視化し、報道していきます。 連続講演会は11月から月1回程度、計3回を予定しています。 連続講演会「データセンターを議論しよう」第1回歌川学さん講演会日 時 11月14日(土)午後6時~9時 講演(70分)&意見交換会(90分)会 場 つくば市役所コミュニティ棟1階参加費 300円(資料代)定 員 120人(事前予約必要)主 催 NEWSつくば参加申し込みは、グーグルフォームへ。先着順問い合わせ NEWSつくばのメール(info@newstsukuba.jp)へ。

少し変わった「キツツキ」《鳥撮り三昧》19

【コラム・海老原信一】見た目はそうでないけれど、れっきとしたキツツキの仲間。その名はアリスイ。爬虫(はちゅう)類に似た雰囲気があり、図鑑でキツツキの仲間だと知ったときは驚いた。林などをすみかにする他のキツツキ類と違い、ヨシ原のような湿地が好みらしい。初めて観察できたときは、「なにこれ?」と驚いた。 その後、何度か観察する機会があり、湿地の灌(かん)木などにいるアリの巣に、長く伸びる舌を差し込み、舌の粘膜にアリをからめとって食べる様子を観察できた。動物のアリクイのように、この仕草からアリスイの名がついたのだろう。ここに鳥見の楽しさがある。隠れているなら見つけてやるぞ…と。 もちろん、ガサゴソと彼らの近くへ踏み込むことはしない。望遠鏡を使い、丹念に居そうな場所を探す。他の隠れるのがうまい鳥を探すとき同様、静かに、丹念に。冬鳥たちの観察が楽しくなるシーズンに、これから入る。 隠れ上手なタシギ 保護色となると、冬枯れの緑の消えたハス田でタシギを見かける。危険を避ける場所を探し、レンコンの葉や茎が重なり合ったところに隠れている。うまくカモフラージュされているのだ。「うまく隠れるものだなあ」と思ったりするが、「頭隠して尻隠さず」の言葉があるように、隠れ上手のタシギも「尻隠さず」のことがある。 タシギにしたら隠れた気分なのだろう、こちらから体は丸見えなのに、目だけが隠れている。それを見て、うれしくなっている自分がいる。鳥見は楽しいと思える日々が、気力と体力と相談しながら、もう少し続くようにと願うこのごろ。(写真家)

シミュレーションゴルフ施設 つくば市梅園にオープン 24時間 完全個室型

市内初、ガソリンスタンドに隣接 室内に設置されたスクリーン上に国内外の有名ゴルフコースを映し出し、スクリーンに向かってショットを打つことで、弾道や飛距離を再現するシミュレーションゴルフ施設「DOOR TO GOLF(ドアトゥゴルフ)アドバンスセルフつくば梅園店」(岡野広大店長)が6日、つくば市梅園のガソリンスタンド隣りにオープンした。つくば市内で初のシミュレーションゴルフ施設となる。 世界のトッププロも使用するゴルフシミュレーターを導入し、スイングやボールの弾道などを高精度なAIで分析する。ヘッド軌道、インパクトデータ、ボール初速、打ち出し角などを瞬時に可視化し、感覚だけに頼らない効率的な練習をサポートする。完全個室のため、周囲の目を気にせず自分のペースで練習に集中でき、初心者から上級者まで、それぞれのレベルや目的に応じて利用できる。 セキショウグループの一員で、ガソリンスタンドなどを展開するアドバンス・カーライフサービス(つくば市、関太士社長)が、ガソリンスタンド「Dr.Drive(ドクター・ドライブ)アドバンスセルフつくば梅園店」に隣接して開設した。グループ初のシミュレーションゴルフ施設となる。 年中無休で24時間営業する。施設は個室型で完全貸し切り。個室の面積は約43平方メートル(13坪)、3人まで一緒に利用できる。利用は会員制で、インターネットで空き状況を確認し予約、鍵アプリを利用し入室する。 施設のオープンを記念して6日、導入式が催され。エネオス関東第一の南秀樹副支店長が第1号を試打。打球は正面大型スクリーンに映し出され、ボールの速度、弾道などの数字が瞬時に表示された。自身のフォームなども側面のディスプレイに映し出されていた。 アドバンス・カーライフサービスの坂林康二副社長は「ゴルフの盛んな茨城県に合わせこの施設を考えた。元の施設は整備工場だった。セルフ給油所隣接ということもあり、ここも(最新の設備やシステムを導入し無人化するなど)人をあまり使わずに出来る施設を考えた。まずは会員数を伸ばしていきたい。状況を見て2号店と、今後も増やしていく可能性がある」と話した。(榎田智司) ◆「DOOR TO GOLF アドバンスセルフつくば梅園店」はつくば市梅園2-25-12、電話029-855-2236。料金プランは▽ライト会員(月4回枠) 1万1000円▽スタンダード会員(月8回枠)1万7600円▽アドバンス会員(月12回枠)2万4200円▽ナイト⑷会員(月4回枠/利用時間 午前0時10分~7:00)6600円▽ナイト⑻会員(月8回枠/利用時間 午前0時10分〜7時)1万1000円 。入会金は通常1万1000円。料金はいずれも消費税込。家族(または同伴者)は3人まで無料で利用できる。