【鈴木宏子】土浦駅周辺でランチを楽しめる飲食店63店を地図で紹介した「土浦ぶらりーアルカス土浦周辺ランチマップ」(A3判、カラー片面)を、同駅前の市立図書館館長、入沢弘子さん(55)が自費で作成した。
図書館利用者などからたびたび「駅周辺でどこかお昼を食べるところありますか」などと聞かれたのをきっかけに、昨年から今年6月まで、昼休みに実際に食べ歩き、自身のフェイスブックで紹介した飲食店を掲載した。
和食、そば・うどん、中華、洋食、喫茶店、パン屋などさまざま。チェーン店もあるが、夫婦などで営む個人経営の店が多いのが特徴だ。
地図のイラストは、1階市民ギャラリーに勤務し、土浦の老舗や風物をイラストで描いている市職員の若田部哲さん(42)がボランティアで描いた。青と緑を基調に、水の都・土浦を表現したという。
入沢さんは「駅周辺の歩いて10~15分以内に飲食店がたくさんあるのは、土浦が昔からの商都だったという証し。『土浦駅前は何もないよ』と言う人がいるが、ここにしかない地元のお店が多く、和食店が多いもの城下町らしい。駅周辺は歩いて行ける場所に魅力が詰まっているので、ぜひ全店回ってほしい。食事が、街歩きや観光のきっかけになれば」と話している。
若田部さんは「地方都市の衰退が言われるが、細かく見ていくといろいろなところにいろいろな活動がある。ランチマップを見て、楽しさを感じてもらえれば」と語る。
◆ランチマップは計1000部作成。同図書館2階・情報ステーションに展示しているほか、13日から同所で無料配布する。第2弾の作成も検討しているという。