【コラム・冠木新市】「今度の映画探偵団のイラストで私は、モンロ一、クリント・イ一ストウッド、半魚人のどれを描くと思うか」とAIに聞いたら、即座に「半魚人です」と当てられ、驚いた。私の気配を読んだようだ。現在、マリリン・モンロ一生誕100周年を記念し、AIを使って詩劇サスペンス「つくばセンタービルの事件簿Ⅱ/マリリン・モンロ一は生きている」を準備中である。
センタービルには、モンロ一の身体の曲線をかたどったモンロ一カ一ブが組み込まれている。設計者の磯崎新がなぜ組み込んだのか、語りと歌と踊りで解き明かそうとするものだ。2022年の「つくばセンタービル謎解きツアー」、2024年の「つくばセンタービルの事件簿/パルテノンは燃えているか」に続く、シリーズ第3弾である。
「大アマゾンの半魚人」
モンロ一の話し方を取り入れマカロニ・ウェスタン「荒野の用心棒」(1964)でスターになったのが、クリント・イ一ストウッドである。初めはわからなかったが、彼のあのゆっくりとした話し方は、モンロ一からきていると知り、2人の大スターに特別な愛着を持った。2人にはもう一つ共通するものがある。
モンロ一は、日本への新婚旅行から帰国したあと、「七年目の浮気」(1955)に主演する。主人公のCMガ一ルが映画館から出て来て、地下鉄の通風孔で白いスカ一トがふわり舞うシ一ン。有名な場面だが、主人公がその前に見ていた映画はゴシックホラー「大アマゾンの半魚人」(1954)なのだ。ビリー・ワイルダー監督は、当時大ヒットしていた映画を物語に活用し水のイメージを組み込んだ。
「…半魚人」の翌年には、続編「半魚人の逆襲」(1955、日本未公開)が作られた。この作品でデビューしたのが、イ一ストウッドである。モンロ一とイ一ストウッドとは、半魚人シリーズで奇妙なつながりを持っている。だからか、センタービルを眺めるとモンロ一とイ一ストウッドと半魚人が思い浮かぶ。
半魚人シリーズは3部作で、「半魚人我等の中を征く」(1956、日本未公開)まである。半魚人が科学者に手術され、人間に利用される悲劇だそうだ。
特撮の聖地つくばセンタービル
特撮の聖地つくばセンタービルで、「仮面ライダー」は数々の改造人間と戦ってきた。だから、センタービルに半魚人が現れてもおかしくはない。水の精ダフネの彫刻、月桂樹があるセンタービルは、水があふれる場所だ。広場には、霞ケ浦と桜川もデザインされている。桜川には河童伝説が残されているから、河童を半魚人と見れば、センタービルはぴったりの場所ではないか。
モンロ一は金髪でおばかなキャラというイメ一ジは、すでに過去のものとなっている。30数年前につくばに来たころは、センタービルにモンロ一のイメ一ジがあるのを冷やかに見る女性がいたが、それも古くなったと思う。研究学園都市のシンボルと言われたセンタービルは、モンロ一とともにイメージチェンジされるのだ。
人間や科学の犠牲になった半魚人をどう見るか? モンロ一は受け入れられたが、半魚人はまだ時間がかかるかもしれない。そうそう、AIは、安易に使うと生命力が奪われますよと教えてくれた。だから、イベントにAIを使うのはほどほどにするつもりだ。サイコドン ハ トコヤンサノセ。(脚本家)
<お話 つくつくつくばの七不思議・つくばセンタービルの事件簿Ⅱ>
・日時:8月29日(土)午後1〜3時
・場所:カピオ小会議室2、参加費無料
・主催:一般社団法人スマイルアップ推進委員会






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