【コラム・浅井和幸】3月のコラム(3月4日付)で嫌なことを忘れるための方法を五つ挙げました。①嫌なことが思い浮かんでもそのまま放っておき別のことを行う②嫌なことにもう少し近づき思ったよりも嫌なことが起こらないことを体験する③身体的なリラックス方法をゆっくり試してみる④味方と思える人と安心できる時間や空間を共有する⑤嫌なことを乗り越えるために自分ができることを計画して実行する―です。
この五つを心理療法っぽい言葉で表現すると、以下のようになります。難しく考えず、気楽に受け止めていただけたらと思います。
⑴ ACT(アクセプタンス&コミットメント・セラピー)みたいな感じ
⑵ 曝露療法かな―以上の2つは認知行動療法でくくってもよいかも
⑶ 身体的アプローチ:自律神経とかなんとか
⑷ 関係性の安全基地(愛着理論):心のよりどころね
⑸ 問題解決コーピング:ストレスとかストレッサーがキーワード
このコラムを読んでいる人はインターネットに接続している人ですよね。上のキーワードでネット検索や生成AIに聞いてみてください。自分が覚えている嫌なことを具体的に当てはめてみるとよいですね。
嫌なことを考えることに時間や労力を使って疲れてしまい、楽しいことに人生を使えないのはもったいないと私は考えます。自分の人生観ではどうだろうかと自問自答し、じっくり自分と向き合って、自分の価値観を大切に生活していけるとよいですね。
嫌なこととの付き合い方を変える
具体的な方法も思いつくままに記しておきます。
(A)嫌なことが思い浮かぶのは無意識なので、すぐにコントロールはできません。嫌なことが頭にあるまま、手の込んだ料理を作ったり、ストレッチなどをしながら、音楽を聞いたりします。
(B)嫌な人が思い浮かんでもごまかさず、もっと考えてみます。でも感じているほど、自分の人生や身体的な脅威はないことに気づくようにします。
(C)ゆっくりとストレッチや深い呼吸をします。湯船につかるのもよいでしょう。
(D)信頼できる人と、気楽に笑える話をする。嫌なことを考えるよりも、自分には大切にしたい人との時間がつくれることを実感します。
(E)嫌な上司よりも上の上司や人事部に相談する。あるいはカウンセリングを受ける。うるさい音を遮断するために、ノイズキャンセルのヘッドホンをする。
考え方や行動を変えることは簡単ではありません。それでも、嫌なことをなくすのではなく、付き合い方を少し変えることで、感じ方は少しずつ変わっていくのかもしれません。私自身も日々悩みながら試しています。(精神保健福祉士)






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