【コラム・山口絹記】ぶぅーん、バチバチバチ。夜中になると聞こえてくる、こんな音に悩まされなくなると、あぁ夏が終わったんだなと実感する。そう、こどもが捕まえてきたカブトムシの羽音である。
我が家には4歳の男児がいるため、ご多分に漏れず夏になるとカブトムシと同居をしなければならない。これは親の義務教育のようなもので、もちろん例外もあるだろうが、そういったご家庭はまた違った何かを背負って日々を送られていることと思われるので、ここで語ることはしないこととする。
話をカブトムシに戻そう。世の中にはこんなにも娯楽があふれていて、子育ての悩みと言えばスマホの扱いをどうするとか、YouTubeは見せるべきか否かなどと言ったことがそこかしこで語られているのだが、カブトムシをどうするか、という議論は見かけたことがない。まぁ、親が大変、以外の問題がないからなのだろう。
飼わせてあげればいいじゃない。そんな声が聞こえてきそうなのだが、世の親御さんたちに代わって申し上げると、飼うのは子ではなく親なのである。賭けてもいいが(何を賭けるのは知らない)昆虫になど微塵(みじん)の興味のない親御さんでも、カブトムシの育て方は知っているはずなのである。これはもう義務教育だから仕方がない。
しかし、21世紀も四半世紀を過ぎてなお、こどもにとってのカブトムシの魅力とは何なのだろうか。論文を探してみたが見つけられなかったので誰か研究してくれないだろうか。
小さいころの夢は昆虫博士
まるでカブトムシを育てることを否定するかのような文面になってしまったので念のため断っておくと、私の小さいころの夢は昆虫博士になることだった。今は全く関係ない仕事をしているが、昆虫は今も割と好きである。
しかし、実は今も玄関にカブトムシの幼虫がいるのだ。2匹である。どこかで譲ってもらったらしい。私もカブトムシの幼虫を育てたことは無いので、これから勉強しなくてはならない(言語研究者)






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