10月5日 カピオ
沖縄の民族楽器、三線(さんしん)の合同発表会「沖縄のうたと踊り」が10月5日、つくば市竹園のカピオホールで開催される。千葉県流山市在住の三線教師、福山研二さん(75)が指導するつくば、牛久、つくばみらい、流山、埼玉県三郷市、東京都墨田区の6教室のうち今回は4教室の合同発表会となる。合同発表会は4回目、つくばでは初めての開催になる。
つくば市の三線教室「三線サークルつくば音」(山田裕久代表)が主催する。琉球舞踊グループ「いばらき琉舞サークル」も加わり、沖縄の伝統芸能エイサーが初めて披露される。

つくば音は2020年、土浦市内の民間カルチャースクールで三線を学んだメンバーが中心となって、23年秋に設立した。福山研二さんを指導者として迎え、月に2回、市内の竹園交流センターで歌を歌いながら三線を鳴らすなど熱心に練習を重ねる。現在の会員は11人、平均年齢65歳。「民謡もポップスも演奏するが、ポップスの場合、歌の旋律をそのまま三線で鳴らせていく。伴奏としての役割も果たす」という。
サークルでは三線を普及させたいという思いから、安価な素材の空き缶と棒を組み合わせたカンカラ三線を使って練習を始め、慣れてから本格的な三線を購入してもらっている。三線は1万程度のものもあるが、会員は大体3~6万円ぐらいのものを使っているという。
福山研二さんは50代で三線を始め、沖縄に渡り、八重山民謡の第一人者 大工哲弘さん(2019年8月30日付)に師事し、琉球民謡音楽協会の新人賞、優秀賞、最高賞などを受賞した。合同発表会について「当日はお子様連れや途中入退場もOKなので気軽に来てほしい。三線に興味があれば習いにきてほしい」と話す。

合同発表会では総勢28人が舞台に上がり沖縄民謡や歌謡曲を歌と三線で演奏する。4教室のメンバーが全員で演奏したり、「いばらき琉舞サークル」による踊りや子供たちによるエイサーが加わったりする。演奏曲目は「安里ゆんた」「かじゃで風節」「安波節」など18曲。特別にフラダンスグループも参加し「月の夜は」を披露する。
三線は戦国時代に琉球王国を経由して日本本土に伝わった三味線の起源の一つで、音を出す胴の部分にニシキヘビの皮を張り、胴の尻から棹(さお)の先に3本の弦が張られている。(榎田智司)
◆合同発表会「沖縄のうたと踊り」は10月5日(日)午後2時から、つくば市竹園1-10-1 つくばカピオで開催。開場は午後1時30分。入場無料。問い合わせはメール(fuku-ken@nifty.com)へ。