原因は誤操作
つくば市は22日、消防本部消防総務課の直通電話(外線電話)が18日午前10時48分から午後4時13分まで5時間25分の間、閉庁の音声ガイダンスが流れ、通話できない状態だったと発表した。
18日午後は市内で突風が発生し多数の被害が出たが、119番通報は平常通り通話できる状態で、消防本部の代表電話や市役所からの内線電話もつながる状態だったことから、救急や消火活動への影響はなかった。一方、翌19日午前11時30分ごろ、来庁した人から「消防総務課に電話を架けたが、閉庁の音声ガイダンスが流れ電話がつながらなかった」などの指摘があった。
消防総務課の直通電話は本来、平日の午前8時30分から午後5時15分までつながる状態で、午後5時15分から翌朝8時30分まで閉庁のガイダンスが流れ通話できなくなる。同課によると、保守点検業者が調査したところ、同課に11台ある電話機のうち1台で、手動の「時間外(閉庁)切り替え」ボタンが押された記録があった。職員による誤操作が原因と見られるという。1台の切り替えボタンを押すと11台全部が切り替わる仕組みになっている。
同日午後4時13分、消防職員が切り替わった状態を知らせる電話機の赤いランプに気付き、解除した。
再発防止策として同課は、今後、手動による電話機のボタン切り替え操作を無効にし、誤操作を防ぐとしている。手動のボタンを無効にしても、午後5時15分から翌朝8時30分の間は自動的に「時間外」に切り替わり、閉庁の音声ガイダンスが流れるという。