知事選と同日で行われた県議補選つくば市区(欠員1)は7日投票が行われ、元職でタクシー会社社長の塚本一也氏(60)=自民=が、元職で政党役員の山中たい子氏(74)=共産=を破り、2期目の当選を果たした、当日有権者数は19万9049人、投票率は34.05%。
【県議補選つくば市区】(22時48分確定)
39,121 塚本 一也
24,293 山中たい子
塚本氏は「つくば市を力強くけん引する県政を」をスローガンに掲げ、県歯科医師連盟、つくば市農協、県建築士会筑波支部の政治団体などの推薦のほか、大井川和彦知事、常井洋治氏、飯塚明夫氏ら自民党県議、国光文乃氏衆議院議員、加藤明良参議院議員らの応援を得て、自民党の票を取りまとめたことが奏功した。
これに対し山中氏は「自民党政治を変えて願いかなういばらきに」をスローガンに、県立高校新設・クラス増、東海第2原発廃炉などを訴えて市内各所で街頭演説。知事候補の田中重博氏のほか、塩川鉄也衆院議員、岩渕友参院議員、水戸市区の江尻加那県議、運輸大臣を歴任した二見伸明元衆院議員らの応援を得たが、及ばなかった。
「皆さんのため郷土のために働く」塚本氏
つくば市花畑の塚本氏の選挙事務所には午後8時過ぎから支持者が集まり開票を待った。
午後10時40分、選対事務局から「当選が決まったようだ」と報告があり、やがて塚本氏が会場に現れると、支持者から大きな拍手が起こり、塚本氏は支持者ら一人ひとりと握手を交わした。
祝勝会には国光あやの衆院議員、上月良祐参院議員、白田信夫県議、星田弘司元県議らが駆けつけ、選挙戦を支えた市議会会派、NEXTつくば(飯岡宏之代表)のメンバーらが顔をそろえた。
祝勝会で塚本氏は「3万9000人もが私の名前を書いてくれたことに責任の重さを感じている。つくばは政治や選挙が難しい中、私を支えていただいて、私を信じていただいてありがとうございます」と支持者に感謝の言葉を述べ、「3年前の忘れ物を取り返しますよと言った。ようやく忘れ物が届いた。これから皆さんのために、郷土のために働きます」と述べ、決意を新たにした。

塚本一也 60 タクシー会社社長 自民 元②
【公約】①国や県との連携を重視する中でつくばの成長産業の育成②TX沿線No.1の教育環境の実現③高齢者、障がい者、育児家庭が暮らしやすい社会の構築など
【略歴】つくば市出身。県立土浦一高、東北大学工学部建築学科を卒業後、筑波大学大学院環境科学研究科修了。1991年にJR東日本に入社し、2006年に大曽根タクシー社長に就任。18年から県議一期を務めた。現在は同社社長のほか、茨城県ハイヤー・タクシー協会会長などを務める。