市内2社目
残業が少ない、休暇が取りやすい、離職率が低いーなど、若者の採用に積極的で雇用環境が整った中小企業を厚生労働大臣が認定する「ユースエール認定企業」に、新たにつくば市千現のソフトウェア開発会社、Smart Solutions(スマート・ソリューションズ、プレーヴェ・ティル社長)が認定され、24日ハローワーク土浦の今野義勝所長から認定通知書が手渡された。
市内の認定企業は、2018年12月に県内で4番目に認定されたソフトウェア開発会社、ペンギンシステム(同市千現、仁衡琢磨社長)に次いで2社目。
認定基準は、正社員の平均残業時間が月20時間以下、有給休暇の取得日数が年平均10日以上、直近3年間の新卒者の離職率が20%以下など。
認定されると、ハローワークの支援拠点などで積極的にPRしてもらえたり、認定企業限定の就職面接会に参加したりできる。自社の商品や広告に認定マークを使用できるほか、総合評価入札を行う行政機関で加点評価などを受けることもできる。
同認定制度は若者雇用促進法に基づいて2015年10月にスタートした。県内の認定企業は28社目になる。
ティル社長によると同社は、従業員が始業時間や終業時間を自由に決めることができるフレックスタイム制で、自分で日々の労働時間を調整できるという。ティル社長は「全員がエンジニアなので、残業して長く働くより、睡眠時間をとって、どう解決するかやいいアイデアを出す方が大事」だという。同社技術営業部の中津留高広さんは「若い人を採用したいと会社のホームページで社員を募集していたが、2021年から3年間は採用できなかった。(6月17日に)ユースエール認定企業に認定されたことをきっかけにハローワークを通じてすぐに応募があり新卒者を採用することができた。こんなにすぐに注目してもらえるとは思わなかった」と話す。(鈴木宏子)