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土浦藩の町人・武士13人 それぞれの「まなび」 博物館で特別展

「まなびのかたち―江戸時代のキャリアデザイン」をテーマに掲げた特別展が15日から土浦市中央、同市立博物館で始まる。同館が1988年の開館以来地道に調査、収集してきた史資料から、特に江戸時代の土浦藩で活躍した武士と町人13人の事績を紹介、それぞれの「まなび」の系譜をたどる。

13人は土浦藩土屋家の第2代藩主、政直(まさなお)と第10代寅直(ともなお)をはじめ、町人から5人、武士から6人で構成される。政直を除けばほぼ江戸時代後期に活躍した人物群だ。

町人は幕末期に寺子屋を開いた沼尻墨僊(地理・天文学者)、墨僊に学んだ尾形とみ(商家の女主人)、色川三中(国学者、商人)、内田義制(関東取締出役の道案内)、辻元順(医師)の5人。武士は関知信(砲術指南役)、山村才助(地理学者)、岡部洞水(藩のお抱え絵師)、藤森弘庵(藩校郁文館の教師)、関雪江(書家)、長島尉信(農政学者)の6人だ。

これまでも特別展など何らかの形で紹介された人物だが、内田義制がきちんと取り上げられるのは今回初めて。博物館が収集、あるいは個人から預かって管理している図画や文書のほか、墨僊の傘式地球儀や大店(おおだな)のひな人形などの標本を展示した。

 

沼尻墨僊制作の傘式地球儀(左)と渾天儀

水戸市の県立歴史館から借り受けた国重要文化財「一橋徳川家席順」も展示される。藩士の中でも藩主に会えるのは「席順」の上位者に限られるなど、当時の厳格な身分制度を表す文書となっている。同様の史料が土屋家文書の中にもあったことから、その対比を見せる形での展示となる。

この身分制度は当時の双六(すごろく)遊びの中にも投影され、最初のふりだしで低位の役職を選ぶとなかなか上位には行きつけない。ゴールの「大老」まで63マスで構成される双六は実際に遊ぶこともでき、「学び」の一端になっている。

◆第46回特別展「まなびのかたち―江戸時代のキャリアデザイン」は15日(土)~5月6日(火)、土浦市立博物館(土浦市中央1)で開催。開館時間は午前9時~午後4時30分(月曜休館)。入館料:一般200円、高校生以下無料。併せて博物館では13人に関連する史跡・遺産をめぐる「土浦城ウオッチング」を20日に開催する(要予約)ほか、永井博県立歴史館歴史資料課特任研究員と千葉真由美茨城大学教育学部教授による記念講演会を4月17日、県県南生涯学習センター(同市大和町)で開く予定だ(参加無料、要予約)。問い合わせは電話029-824-2928(同館)へ。

土浦城「御城印帳」「御城印」を刊行

 

土浦城「御城印」(手前)と2種の「御城印帳」

特別展開催に合わせ同博物館は15日から、新デザインの土浦城「御城印(ごじょういん)」と土浦城「御城印帳」を刊行する。御城印は第3弾、御城印帳は第2弾となる刊行で、前回分はすでに完売となっていた。

御城印帳は全体色調を一新し、表紙には土浦城櫓(やぐら)門と東櫓、歴代の城主たちの家紋と日本の伝統的な和模様を配した。すみれ色と草緑の2種がある。A5判、42ポケット。1冊2500円(税込み)。

御城印は5000部を作成。1枚300円(税込み)で販売。第2弾は完売となっているが第1弾は数百部の残部があるそうだ。博物館のほか土浦市観光協会(同市中央)で販売する。(相澤冬樹)

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