男子プロバスケットボールBリーグ1部(B1)の茨城ロボッツは19、20日、水戸市緑町のアダストリアみとアリーナで名古屋ダイヤモンドドルフィンズと対戦。19日は84-77で勝利し、20日は77-105で敗れた。2024-25シーズンは10月3日に開幕、茨城はホーム6連戦を終え通算成績は2勝4敗で東地区5位。次節は23日、広島県立総合体育館(広島市)で広島ドラゴンフライズと対戦する。
2024-25 B1リーグ戦(10月20日、アダストリアみとアリーナ)
茨城ロボッツ 77-105 名古屋ダイヤモンドドルフィンズ
茨城|12|20|18|27|=78
名古屋|26|26|28|25|=105
茨城は昨季西地区優勝の名古屋Dに対し、19日は速攻で流れをつかみ、リバウンドで粘って勝利を収めた。だが20日は相手の高い修正能力の前に、後手に回った。「今日(20日)名古屋は自分たちに対ししっかりと準備し、40分間ずっと守備のプレッシャーをかけ続け、自分たちのリズムで攻撃させてもらえなかった」とクリス・ホルムヘッドコーチ(HC)。また平尾充庸主将も「出だしから名古屋のハードなディフェンスに面食らってしまった。特にリバウンドではオフェンスとディフェンスで合計41本を取られ、セカンドチャンスも多くつくられた」と話した。スターティングメンバーの一人、駒沢颯は「試合開始から相手のプレッシャーが昨日とは違い、弱気なプレーをしたりして悪い流れを作り、相手に走らせてしまった」と反省を口にした。
懸命に追い駆ける茨城だが、名古屋Dはそれを上回るペースで得点を伸ばしていく。茨城はファウルも多く取られ、そこからのフリースローでさらに失点がかさんだ。「審判の笛は昨日から厳しかったので注意していたが、高さのある相手にどうしてもファウルが増えてしまった」とホルムHC。
そうした中で、気持ちのこもったプレーも多く見られた。長谷川暢はドライブや3点シュートでチームに勢いを付け、ロバート・フランクスはインサイドとアウトサイドの両方で強さを発揮、両チームトップの26得点を叩き出した。駒沢は第4クオーターでは3点シュートを立て続けに2本決めるなど、それまでとは打って変わったアグレッシブな攻撃を見せた。「思い切りやれと言われ、チャレンジする気持ちを取り戻し、自分の長所を生かしたプレーができた」と振り返っている。
前節の千葉ジェッツ戦も今節も、強豪と呼ばれる相手に1つは勝つことができた。これを2つに伸ばしていけるかどうかが成長へのカギとなる。「強い相手は1つ負けても次は必ず修正してくる。2日間いい試合をしたい」とフランクスは言う。またホルムHCは「どんなスポーツでも強いチームは守備が良い。それを40分ではなく(2試合分の)80分間できるようにすることが、自分たちの次のステップ」と目標に据えた。(池田充雄)