21、22日 土浦
土浦で最大規模の野外音楽フェスティバル「霞ケ浦KOHANロック2024」(同実行委員会主催)が、21、22日、土浦市大岩田、霞ケ浦総合公園で開催される。コロナ禍で21年は開催中止、20年と22、23年は市内のライブハウスなど屋内で開催した。野外開催としては5年ぶりとなる。
ロックやジャズ、フォークなど多彩なジャンルのプロやアマチュア32組が出演し、2日間、湖畔の芝生広場で音楽を奏でる。入場無料。
21日は日本の伝統的な民俗音楽である民謡を世界の音楽でアレンジして演奏する「民謡クルセイダーズ」、22日は俳優でトロンボーン奏者としても活躍する浜野謙太を中心としたファンクバンド「在日ファンク」が出演するなど、ビッグなアーティストも出演する。
第9回となる今年のスローガンは「土着」と「反骨」。日本人のDNAにある民族的なもの、ロックの持つ反発するエネルギーを言葉にした。
同公園内にある入浴施設「霞浦の湯」近くの芝生広場を「グランドレインボウステージ」とし、人工砂浜がある水辺広場を「水際熱風ステージ」として二つのステージを設置する。そのほか郷土芸能などを披露するアートパフォーマンスエリア、飲食村エリア、マルシェエリアも充実し、音楽以外でも楽しめるようにする。
入場無料にこだわる
地元の観光資源である霞ケ浦を全国の人に知ってもらいたいと、10年前の2015年、つくば市在住の会社員、山田径子さんが音楽フェスを始めた。山田さんは20年以上にわたり湖畔で開催されてきた親子向けイベントに参加、広々とした湖畔の緑地で野外ライブを開いたら、たくさんの人に来てもらえて、かつての臭くて近寄りがたい霞ケ浦のイメージを払拭でき、霞ケ浦に目を向けてもらえるのではないかと考えていたという。当初は市内のライブハウスが会場だったが、湖畔での開催が実現し、19年は50組が出演し約1000人が来場するなど最大規模となった。
老若男女誰もが湖畔の素晴らしい環境を楽しんでほしいと、入場無料にこだわる。開催資金調達のため、クラウドファンディングも活用、オリジナルTシャツや缶バッチの販売にも力を入れる。
主催者の山田径子さんは「一般的な野外フェスは入場料が高く、子供連れなどでは行けない。このフェスはペットも連れて聞きに行ける。Tシャツなどのグッズを買った人は優先的に前の方で見られる仕組みをつくっている」と話し「初めて来る人も常連の人も、湖畔の環境の中で素晴らしい音楽を楽しんでもらえればうれしい」と来場を呼び掛ける。(榎田智司)
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