2月1日から
つくば国際会議場に直結するホテルJALシティつくば(つくば市竹園)が約3年間の営業休止を経てリニューアルし、2月1日から営業を再開する。快適性を追求し、全客室のベッドを高級ベッドのシモンズ製に入れ替えたほか、8種類の枕が選べるピローバーや、アメニティバーも用意する。イタリア高級家具ブランドの日本総代理店、カッシーナ・イクスシーが内装デザインを監修した日本料理店「ろくさん」も新規オープンする。
同ホテルは2020年4月、グループホテルのブランドの組み替えに伴って、オークラフロンティアホテルつくばエポカル館から名称を変更してリブランドオープンしていた。2020年12月から新型コロナウイルスの宿泊療養施設として県に貸し出し、営業を中止していた。23年9月に県への貸し出しを終了。約4カ月間復旧工事を行い、客室や共用スペースの壁紙、カーペットを修繕して全客室186室のベッドを一新した。2月の営業開始に向け、昨年12月1日から宿泊予約を開始していた。
日本料理店「ろくさん」として新規オープンするのはエポカル館だった時にファミリーレストランCASAが入っていた建物。ホテル直営ではなく、構内請負業務を行うサクセス(常総市)が運営を行う。「ろくさん」マネージャーの川田晋さんによると、レストラン内装は、天井の高い建物の空間を最大限に生かし、床のタイルから電球までこだわったデザインになっているという。
同ホテルではコロナ禍前は約3割が海外からの宿泊客だったこともあり、今後のインバウンド需要を見込んで、日本料理にコンセプトを絞った。日本ならではのおいしい和食を味わってほしいと、こだわりの出し汁の味噌汁や、お米マイスターが選ぶお米、地場野菜などの食材を使った朝食膳を宿泊者限定で提供する。当面は宿泊客限定で、朝食時間帯のみの営業だが、今後、完全予約制でのディナー営業や、宿泊者以外への朝食膳提供なども企画の予定だという。(田中めぐみ)