障害者の衣服デザインし紹介も
全国の福祉メーカーが最新の福祉機器を展示する「TSUKUBA福祉機器展2023」が18日、つくば市竹園、つくばカピオで開かれる。車いすや義足、装具、補聴器、介護用品など、各メーカーが開発したさまざまな福祉機器を見て、実際に触れて、体験することもできるイベント。コロナ禍によりつくばカピオでの開催は2019年以来4年ぶりとなる。
35の企業や団体が出展し、機器を展示するほか、障害者とクリエイターが協働でデザインし制作した当事者のための衣服を紹介などする。障害者スポーツ体験、各種ワークショップのほか、キッチンカーによる飲食ブースの出店もある。楽しみながら最新の福祉機器を知ることができるという。
同展は義肢や装具などの製造販売、福祉用具の貸与などを行う幸和義肢研究所(つくば市大白硲、横張 巧社長)が主催する。福祉機器の技術やサービスの発展はめざましく、毎年新しい福祉機器が誕生しているが、どのような機器やサービスがあるのか一般にはあまり知られていない。福祉機器をもっと身近に感じてもらいたいという思いから、2007年より開催を始め、今年で15回目の開催となる。15年、18年は水戸で開催、20年と21年はコロナ禍によりオンラインで開催した。対面で開催した19年は約1000人が来場、21年のオンライン開催は数千人が視聴した。
今回、幸和義肢研究所は、義足、車いす、装具などの製品を展示するほか、機器の製作・修理履歴データをスマートフォンなどで一元管理できる新サービス「ぽーさぽーと」などを紹介する。
同研究所の志賀智史さん(43)は「全国の福祉機器メーカーが最新の福祉機器を展示する。会場内のイベントとして、障害をもつ人が自分一人で着用できる服をデザインし制作過程を動画に収めたので、見ていただける。福祉を身近に感じる機会はなかなかないと思う。どなたでも参加いただけるので、福祉の現状や最新の技術を目の前で見て体験していただけたら」と話し、来場を呼び掛ける。(田中めぐみ)
◆「TSUKUBA福祉機器展2023」は18日(土)午前10時から午後3時まで。会場はつくば市竹園1-10-1、つくばカピオのアリーナとホール。入場無料。詳しくは同社(電話029-875-7627)へ。