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コロナ禍耐えた公衆衛生従事者ら 市民と「第九」合唱し ねぎらいと感謝を

11月1日、つくば

コロナ禍、第一線で尽力した保健所職員など公衆衛生関係者と試練に耐えた市民らが、共に苦労を分かち合い、たたえ合おうと11月1日、つくば国際会議場(つくば市竹園)で、ベートーベンの「第九」を合唱する。10月31日から11月2日まで同会議場で開かれる第82回日本公衆衛生学会(学会長・田宮菜奈子筑波大教授)総会に併せて公演する。

保健師、医師、研究者など公衆衛生に従事する同学会の有志約40人と、医療関係者や市民ら計約90人が合唱団を結成し、プロオーケストラの演奏やオペラ歌手のソリストらと共に、「第九」を歌い上げる。指揮は同学会会員で、つくばフィルハーモニー合唱団の代表として合唱を指導する指揮者兼声楽家の佐藤宏之さん。

同学会で、公衆衛生や医療関係者と市民が「第九」を合唱するのは初の試みとなる。コロナ禍では市民や医療関係者だけでなく、裏方として公衆衛生の第一線で活躍した保健所関係者も苦労を強いられてきた。全ての公衆衛生関係者にねぎらいと感謝の気持ちを表現する。

同学会の学会長で筑波大医学医療系の田宮菜奈子教授が、学生時代に市民合唱団員として「第九」を合唱した経験があること、昨年10月、同大大学院生に合唱の実現を後押しされたことが重なり、計画が始動した。活動の一つとして今年5月に始めたクラウドファンディングは、約1カ月半後に目標額の370万円を超える408万円を達成し、合唱団員の募集と練習を開始。合唱とピアノ講師の指導のもと、土浦市や都内の練習会場で、合唱練習をドイツ語で行なってきた。

当日は、同会議場1階、メーンエントランスの大階段に合唱団が並び、オーケストラは1階部分で演奏する。聴衆は演奏者や合唱団を囲む形で、2、3、4階から立ち見で鑑賞する。天井が高く、開放感があるため音が響きやすく、演奏者と聴衆が一体となる空間を作り出すことが狙いだ。

同学会「第九」合唱事務局の中野寛也副事務局長は「理想を掲げた歌である第九を、分断と対立の現代に合唱することに意味がある。みんなで歌い、共に前に進んでいければ」と話す。同じく、白井千香副事務局長は「合唱は一人ではできない。大勢で力を合わせてこそできるもの。今回の合唱でみんなが共に手に取り合ったという記憶を今後につなげたい」と述べる。

田宮学会長は「今回の合唱に、学生時代の仲間や一緒に歌を歌ってきた仲間が参加してくれる。様々な人に支えられて実現する第九を通して、生み出される力を、みんなで分かち合いたい」と語る。

同学会総会は、ポストコロナのDX時代に向けたさまざまな取り組みを中心に、海外も含め、3日間で1400を超える発表が行われる。「第九特別演奏会」は、11月1日の同学会総会後の午後5時から開演する。(上田侑子)

◆第82回日本公衆衛生学会総会記念「第九」特別演奏会は、11月1日(水)午後5時から、つくば市竹園2-20-3、つくば国際会議場1階メーンエントランスで開催。公演は「第九」第3、第4楽章。一般の鑑賞希望者は先着100人まで事前申込により無料鑑賞可。同学会参加者は申込不要。演奏会の様子は、ZOOMウェビナーでライブ配信する。詳しくは同学会ホームページ(HP)または同クラウドファンディングのHPへ。

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