土曜日, 2月 7, 2026
ホームつくば4年ぶり、今年が最後 7日から「つくばラーメンフェスタ」

4年ぶり、今年が最後 7日から「つくばラーメンフェスタ」

県内外のラーメン店12店がブースで出店する「つくばラーメンフェスタ」が7日から9日までの3日間、つくば市学園南の研究学園駅前公園で4年ぶりに開催される。2011年の東日本大震災と翌12年の北条竜巻災害からの復興を目指して、12年にスタートした。今年で9回目となるが、当初目的の復興や地域振興を達成し一定の役割は終えたとして今年が最後の開催になる。

同実行委員会(中根才之委員長)が主催し、同市商工会青年部(中泉惠仁部長)が中心となって運営する。市内には約100店のラーメン専門店が点在ししのぎを削っているなどから、ラーメン激戦区つくばを象徴するイベントとなっている。

今年は、県内のラーメン店同士がコラボするのが特徴だ。各店の特色を掛け合わせ、イベントでしか食べられない特別な一杯が提供される。コラボ店は「活龍×甲殻堂」「龍介×特龍」「ドラゴンラーメン×喜元門」「麺堂稲葉×栃木中華そば 神志」「芛堂寺×与しおか」「麺屋必道×中華そば 貴将」。ほかに県外の人気店、新旬屋本店(山形)、よしかわ(埼玉)、ダイニング庵(群馬)、麺や食堂(神奈川)、ど・みそ(東京)、モヒカンラーメン(福岡)の6店が出店する。

2018年に開催されたラーメンフェスタの様子(同)

1回リセット

中根委員長(44)は「約10年やってきて今回で最後とする。来年から別のイベントを始めたい。1回リセットして、つくばをどうやって盛り上げていくかをみんなで検討し、何が必要なのか熟考し、これから1年間かけてつくり上げていきたい。部員がさらに成長できるようになれればいい」と話す。

同フェスタは10月の3連休に研究学園駅前公園で開催されてきた。例年12~18店ほどが出店し、3日間で10万人~12万人の来場者を集めてきた。会場が駅に近いということもあり、来場者は市内のほか、周辺市町村、東京都や千葉県からも訪れる。

スタート当初から運営に関わっていた市商工会前青年部長の宮川宏行さん(37)は「自分が部長だった年はコロナ禍で開催出来なかった。このままフェード・アウトしてしまうのはあまりに寂しいということで、今回、コロナ前と同じ規模で開催することになった。第1回の2012年は初めてということもあり、会場準備などで大変苦労したが復興への強い思いがあった」と振り返る。「このフェスタをやったことで青年部の質が変わったと思う。人のためになることや人に喜んでもらえることをやった結果が、自分たちのためになるということを実感した」と話す。

18年に実行委員長を務め、現在岐阜県に住む沖村瑠璃さん(38)は「新入部員時代に第4回目のフェスタを体験し、めちゃくちゃ大変だったけれど、めちゃくちゃ楽しかった。2018年に実行委員長となり役割を終えた後、自信を持って物事をやり遂げることが出来るようになった。イベントをやりきることができたことで、イベント構築のノウハウを学んだり、たくさんの大事な友人ができたりとたくさんの恩恵があったと思う。いつまでも同じコンテンツにしがみつかずにやっていこう、という新しい執行部・役員たちの決定を尊重し、イベントを無事終えることができるよう応援したい」と語る。(榎田智司)

◆つくばラーメンフェスタは7日(土)、8日(日)、9日(月・祝)の3日間開催。ラーメン提供時間は各日午前10時~午後7時。会場の研究学園駅前公園はつくば市学園南2-1(TX研究学園駅前徒歩3分)。一部スペースにて「ミニ餃子フェスタ」も同時開催される。入場は無料、ラーメンの価格は全店舗 1杯1000円。詳しくは同ホームページ、または電話029-879-8200(同商工会青年部)

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ふるさとのない時代《くずかごの唄》154

【コラム・奥井登美子】お正月には誰も故郷に帰りたくなる。私が育ったのは荻窪のみどり幼稚園。緑の名の通り、生垣に囲まれた家と野原の、のんびりした緑色の住宅街だった。 しかし今の東京の町はどこも高いビルばかりで、緑がない。故郷という言葉とはかけ離れた風景になってしまっている。私の故郷と呼べるような所は、もうどこにもなくなってしまったのだ。 幼い時、父の故郷、新富町へもよく連れて行ってもらった。父は歌舞伎座が新富座であった頃の、鉄砲洲小学校出身。「菅原伝授手習鑑」などに寺子屋の子役として駆り出されて、よく出演させられたそうだ。台詞(せりふ)も筋もよく覚えていて、よく私に語って聞かせてくれた。 隅田川のほとりに町があって、父は「〇〇ちゃんの店でノリを買おう」などと、昔の友達の家に寄っておしゃべりするのを楽しみにしていた。父の故郷はいま、日本ではない、高いビルばかりのどこか架空の空間になってしまっている。 タケちゃんの文が朝日に載った 1月27日の朝日新聞「折々のことば 鷲田清一」に、加藤尚武の文が載っていた。「個人の間の平等は、ある程度まで…自然の平等に支えられているが…国力の差は、ネズミとゾウの違いよりも大きい」 加藤尚武は私の弟のタケちゃん。京都大学の哲学教授を務めた後、鳥取に環境大学を創り、環境問題を、哲学のまな板の上に載せた人。「環境問題のすすめ」という著書もある。生活者として、医療と環境を意識して生活している。 加藤家の男たちはみな食べるのが好きで、父も、兄も、タケちゃんも、好きなものを自分で作って食べるのが趣味だ。 私はせめてせめて、お正月くらいは、おしゃべりの好きな弟のタケちゃん、母の昔の味の料理を作ってくれる妹、姪たちに会って、亡くなった父、母、兄の個性を偲(しの)びながら、今の子供たちと比べて、大笑いするしかないのだろうか。(随筆家、薬剤師)