筑波銀行(本店・土浦市)軟式野球部が県代表として、8月開催の国民体育大会関東ブロック大会と、9月開催の天皇賜杯全日本軟式野球大会に出場する。6月から7月にかけて開かれた県民総体と天皇杯第78回全日本軟式野球県大会にそれぞれ優勝し、創部11年目にして初の快挙を達成した。いずれも常陽銀行との決勝戦にいずれも勝利した。
筑波銀行野球部は部員15人で、県内の強豪校出身者が多く在籍する。各支店に分かれて勤務していることから、平日はランニングや素振りなどの自出練習を行い、土日に那珂市にある同行野球部グラウンドでシートノック、連係プレー、フリー打撃などの全体練習を行う。
投手4人を擁する。エース征矢隼輔(そや・しゅんすけ)=水城高出=は投手陣の軸としてストレート、スライダー、チェンジアップ、カーブを武器に最速143キロの速球で相手打者に立ち向かう。「強気で、気持ちで負けないように頑張る」と意気込みを話す。
天皇杯県大会決勝で3ランを放ち一発長打がある4番福岡邦昌(ふくおか・くにまさ)=土浦湖北高校出身=は「茨城県代表として、企業を背負ってやっているので少しでもいいプレーを魅せて優勝したい」と力を込めた。
強肩強打で俊足が持ち味のキャプテン秋川弘明(あきかわ・こうみょう)=常総学院出=は「チーム、個人ともに順調にきている。大会まで最高の状態に仕上げたい。今年から監督が代わって新たな気持ちになった。相手より1点多く取って普通にやるのではなく相手が嫌がる野球をやって優勝したい」と抱負を述べた。
「守り勝つ全員野球」
就任1年目で初の国体、天皇杯出場の切符を手にした岡野信裕監督は「少ないチャンスをものにして投手陣を中心に守り勝つ。普段の全員野球で出来ることをやる」と国体、天皇杯へ向けての意気込みを語った。
国体関東予選は8月19日と20日、さいたま市で開催、埼玉県代表の旭製作所と対戦する。天皇杯は9月15日から20日、香川県で開催される。(高橋浩一)