スマートフォンやパソコンを使って納税できる「地方税共通収納システム」を利用して7月につくば市に納付があった66人分の市県民税について、同市は24日、納め過ぎた市県民税を返還するので請求してほしいという内容の過誤納金還付通知書を、66人に誤って発送してしまったと発表した。誤発送した還付金額は計983万800円になる。
市納税課によると、今月10日に市に納税情報の通知があった66人分について、市職員がシステム操作を誤り、二重に納付した状態となった。職員が作業の途中で別の電話対応や窓口対応を行い、ミスが発生したと見られるという。
還付通知書は14日と18日、66人に発送した。その後20日、課内でチェックをしたところミスが分かり、同課は66人に対し、経緯を記載したお詫びの文書を送付した。一方、24日までに7人から電話で「2回払った覚えはない」などの問い合わせがあり、7人に対し経緯を説明の上、謝罪した。実際に還付金の支払いはないという。
再発防止策として同課は、複数の職員で確認を行うなどチェック体制を強化するほか、納税情報の二重計上ができないよう、地方税共有納税システムに連動する市の収納システムの改修を実施するとしている。