第105回全国高校野球選手権茨城大会は13日、2回戦に入り、ひたちなか市民球場では第一シード常総学院が登場。先発した中林永遠投手(3年)が、5回参考記録ながら完全試合を達成し、打線は2回の打者一巡の猛攻など毎回得点を重ねて、麻生に5回コールド勝ちした。
常総学院先発の中林は初回3者連続三振を奪う立ち上がりから、5回を60球9三振を奪い、走者をひとりも出さずに参考記録ながら完全試合を達成した。
打線は1回山崎、川上の連打で1死後一、三塁のチャンスに武田のセンターへの犠牲フライで先制。2回には相手エラーと四球で2点を追加し、さらに一、三塁から近藤がライトへタイムリー、秋山がレフト線への2塁打で続き、この回打者10人で6点を上げた。3回にも近藤が2本目のタイムリーを放ち1点、4回にも2点を追加し10ー0としてコールド勝ちを決めた。
中林は背番号18。先発を言われたのは3日前で、ずっと準備してきた。「応援団、ブラスバンドが入って最後の大会でいろいろ掛ける思いがあった」そう。「初戦は大事になってくると思うのでチームが勢いに乗れるようなテンポいいリズムで投げた。四球もなかったので自分のイメージした通り投げた。少し甘くなって相手が打ち損じてくれてよかった完全試合は意識しないで自分のピッチングが出来た」
島田直也監督は「初戦と言うことで2年ぶりに勝ててほっとしている。選手より自分のほうが緊張しついた。長丁場なので4番手、5番手の投手をどれだけ使えるか試した。中林は期待以上にやってくれた」と手応えを語る。「選手には大会前からコールドで勝とうが1点差で勝とうが勝ちは勝ちなので最後に勝っているほうが勝ちだと言ってきた。打線に関してはまだまだ繋がりが足りないので上げていかなければならない」と手綱を締めた。
常総学院は3回戦で17日に下妻二ー日本ウェルネス茨城の勝者と対戦する。(高橋浩一)
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