第105回全国高校野球選手権茨城大会2日目の9日、日立市民球場では一回戦で土浦三が科技学園日立と対戦、初回に大量6失点の土浦三は3回に打者一巡の猛攻で一気に逆転、7回までに16点を奪いコールド勝ちした。
初回に先発黒田が満塁ホームランなど6失点で降板した土浦三は、3回に反撃。2死満塁から関川、木口の連続適時打で2点を返すと、代打酒井がレフトオーバーのタイムリーで同点とし、続く中村のヒットでこの回大量7点を奪い一気に試合をひっくり返した。
続く5回にはランナー2人を置いて中村の三塁打で2点を加え、試合を有利に進めると6回、7回にも追加点。結局17安打16点の猛打で科技学園日立を7回ゴールドで圧倒した。
初回の大量失点後、2番手としてマウンドに上がり、逆転打を放つなど中村が投打に大活躍した。「点数は気にせずに自分のピッチングを心掛けた。ベンチ、スタンドからの応援で気分が楽になり力になった。自分の球種である直球、カーブ、スライダー、チェンジアップを上手く使い分ける事が出来た」と自身の投球を振り返った。
竹内達郎監督は「昨年秋の大会、市内の大会でも5点差を逆転されて投手陣が整備されていないので1年生を抜擢した。大きく変えることが大事だ。投手陣には課題を残したが打撃陣は初回に6点取られて開き直れた。選手は思ってたより焦りはなかった。打線がしっかり繋がった」と話す。
4年振りの声を出しての応援が解除されスタンドには応援団、チアリーダー、ブラスバンドを含む全校生徒が応援に駆けつけ選手に熱い声援を送った。チアリーダーの武田空来さんは「声出して応援出来るのはみんなで盛り上がれて一体感があっていい」と楽しんでいた。
2回戦の相手はAシード、霞ケ浦。13日、J:COMスタジアムでの土浦でご近所対決となる。中村は「自分の持ち味を出して全員で戦い勝つ」と力強く語った。竹内監督は「当たって砕けろでチャレンジャー、挑戦者で向かっていく」という。(高橋浩一)