プロ野球独立リーグ・ルートインBCリーグの茨城アストロプラネッツは16日、土浦市川口のJ:COMスタジアム土浦で栃木ゴールデンブレーブスと対戦し、0-3で敗れた。通算成績は8勝24敗で南地区4位。この試合には土浦市デーとして、同市在住・在勤・在学者が無料招待された。
茨城は先発、二宮衣沙貴をまたも助けられなかった。3回までは内野安打2本に抑えていた二宮を、4回に悪夢が襲った。先頭打者に初球を右前へ運ばれ、次打者は三ゴロに打ち取ったはずだったが二塁手の益子侑也が送球を後逸。無死一・三塁となり犠牲フライで1点を失う。その次も三ゴロを高橋拓也が捕球できず1死二・三塁。ここでカウント3-0からの4球目を中前へ運ばれ、2点適時打となった。
「打ち取りたい気持ちで少し力んでしまった。チームをカバーできず悔いが残る」と二宮。投球自体は好調で、6回を5安打に抑え、自責点は0。力のある直球を内外へ投げ分け、変化球も決まっていた。「自分がいいピッチングをしていればいつか勝てる。気持ちを切らさずやっていきたい」と前を向く。
「敗因は打てなかったことに尽きる。打席での工夫がなく、同じようなアウトが続いてしまった」と伊藤悠一監督。相手投手の大宅健介は、いつもは変化球でかわしてくるイメージだが、この日は直球の調子が良く、それでガンガン押してきた。加えてボールの微妙な動きもあり、打者が捉えたと思っても少しずれ、フライアウトが増えていた。
ヒットは土田佳武が6回に放った1本だけで、それがなければノーヒットノーランを許すところだった。「前の打席では振りすぎてしまったので、このときは浮き上がってくる球を上から押さえるイメージで、自分自身もボールに入り込みながら打てた」と土田の振り返り。
四番のコリーナが2打数2三振、指名打者のエルナンデスが3打数3三振と外国人勢のブレーキも大きかった。来日して日が浅く、日本の投手の緩急をつけたピッチングに対応できていないという。今後の改善を期待したいところだ。
伊藤監督は「同地区の相手はそれぞれクセなども見えてきた。いつまでも負けていられない。自分たちが間違っていないことを証明するためにも、しっかり勝っていかないと」と気合いを入れる。