つくば市は22日、五十嵐立青つくば市長が新型コロナウイルスに感染したと発表した。五十嵐市長は6日から20日まで15日間、フィンランド、ドイツ、スペイン、イタリアの4カ国を訪れ、20日帰国した。
秘書課によると、帰国した20日夕方、せきやのどの痛みがあり、翌21日、PCR検査を受けたところ陽性が判明した。熱はないという。
症状がない場合の療養期間は7日間であることから、27日まで自宅療養する予定。療養期間中はリモートで公務を行うとしている。
市職員3人が濃厚接触者
欧州出張には市職員4人が同行した。6日、市長と市職員3人の計4人で出発し、フィンランドでは科学技術都市のハイレベルフォーラム国際会議に出席して、つくば市のスーパーシティの取り組みを紹介した。続いてドイツを訪れ、つくば市と科学技術分野の連携合意書を締結しているボーフム市役所などを訪ねて同市長などと交流した。同行した市職員3人のうち2人はドイツから帰国した。
その後、別の市職員1人が合流し、市長と市職員2人の計3人が、労働者協同組合の先進地域であるスペイン・モンドラゴン市とイタリア・ボローニャ市を訪れ、地域住民が組合員となって地域を自ら経営する様子などを視察したという。
同行した市職員4人のうち濃厚接触者は、スペインとイタリアに同行した職員2人。ほかに帰国後、成田空港から五十嵐市長を自宅まで送迎した1人も加え、計3人が濃厚接触者になるという。3人はいずれも現在、自宅待機中で、症状がある職員は新型コロナの検査を受ける。
五十嵐市長は「このたびは市民の皆様を始め、市内事業者・団体関係者の皆様にご心配をお掛け致します。症状は軽症であり、リモートにより公務を行い、市政運営に支障をきたさぬよう対応していきます」とするコメントを発表した。