リーグ最終戦となる関東サッカーリーグ1部後期第9節、ジョイフル本田つくばFC対東京23FC(本拠地・江戸川区)の試合が25日、つくば市山木のセキショウ・チャレンジスタジアムで開催され、つくばは0-3で敗れた。つくばのリーグ成績は6勝4分8敗で10チーム中5位。
第56回関東サッカーリーグ1部 後期第9節(9月25日、セキショウ・チャレンジスタジアム)
ジョイフル本田つくばFC 0-3 東京23FC
前半0-1
後半0-2
前日の台風15号による荒天から一転して秋晴れとなったこの日、会場のセキショウ・チャレンジスタジアムには今季2番目の516人の観客が詰めかけ、キックオフを迎えた。相手の東京23は現在3位で、今節の結果によっては全国地域サッカーチャンピオンズリーグ(地域CL)出場権が得られる2位以内の可能性も残されているため、激しい戦いになることが予想された。
つくばは今節、フォーメーションを変更し、宮本英明と熊谷誠也の2トップを起用。「相手がどう来ようとも自分たちが主導権を握り、アクションを起こしてしっかりボールを動かしていこう」という副島秀治監督の構想だった。
前半はまさにそのプラン通り。鋭いスプリントで詰めてくる相手を、体の入れ替えや巧みなターンではがし、ボールを前へつないでいく。左サイドハーフ郡紘平のドリブルや、右サイドバック山下宇一のクロスも効果的で、前半だけで7本のシュートを放ち、得点も時間の問題かと思われた。
だが先制は東京23。前半アディショナルタイム、若杉好輝が左から放り込んだクロスに、小林颯が高く上げた左足で合わせ、見事なボレーシュートが決まってしまった。
つくばの最大のチャンスは後半13分。ボランチ深澤裕輝のパスを宮本が収め、右サイドハーフの須田千聖に預けると、須田がドリブルで切り込んだところで倒されペナルティーキックを獲得。これを宮本が左隅へ蹴るが、相手GKが横っ飛びでクリア。「PKは練習していて自信もあったが、少しコースが甘くなってしまった」と宮本。
その後は東京23に追加点。22分にはコーナーキックの流れからボレーシュートを決められ、35分にはリスタートの場面からゴール前でこぼれ球を押し込まれた。つくばは長身FWの石橋オビオラを投入し、山下を左ウイングへ回すなどして打開を図るが、最後までスコアを動かすことができなかった。
「後半もいい入りができていたが、バランスを崩したところでカウンターでやられた。リスタートでも隙を与えないことが肝心」と副島監督。「どんなに内容が良くても、決めきれなくては勝利に結び付かない。もっと結果にこだわっていきたい」と宮本。
リーグ戦は終了したが、次の目標はもう目前に迫っている。鹿児島県で10月15日から始まる全国社会人サッカー大会だ。ここで上位進出し、地域CLへの出場権が得られれば、JFL昇格へのチャンスが開けてくる。「今年の残り試合も全員で頑張っていきたい」と菅谷将人主将は意気込む。(池田充雄)