木曜日, 3月 19, 2026
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「老後」がなくなる「人生100年時代」 《ハチドリ暮らし》16

【コラム・山口京子】数年前までは、「人生100年時代」というフレーズを大げさに感じていました。ですが、両親を見ていて、100歳まで生きるかもしれないと思うこの頃です。病気をして心配したり、回復して食欲も出てきてほっとしたり。そうなればそうなったで、これからのことが気にかかります。本人たちは、「おまえにまかせた」状態です。今回は、お金の管理、施設や病院とのやり取り、行政から届く書類の手続きなどのあれこれ。

父は家で介護してほしかったのでしょうが、話し合った末、施設に入ってもらいました。母の方は、生活の自律度を見ると、もう数年は家で暮らせると思います。

両親の収入は公的年金のみです。これまでの蓄えと合わせて、おおまかなキャッシュフローを作りました。現在の状況が続くと仮定したものと、母も施設に入ると仮定したものとでは、大きく収支が違ってきます。状況の変化をふまえて見直しながら、妹たちと話し合っていくつもりです。

親のこれからを考えつつ、自分たちのことも気になります。これからの人生100年時代は、老後が長くなるのではなく、老後という概念がなくなり、定年という言葉も死語になっていくのでしょう。そもそも、一つの会社に生涯勤め続けることが現実的ではない状況が広がっています。子どもたちを見ていると、そうした状況をシビアに察知しているようです。

私たちの世代は定年があり、退職金を出す企業も多くありました。定年後のプランは退職金とそれまでの蓄え、公的年金あるいは私的年金を利用してどうにかなりました。でも、そういうプランは崩れつつあります。

『お金』はなぜ格差と分断を生むのか?

では、どういうプランを立てれば、自分の願う暮らしができるのか。「自分の願う暮らし」として、どんな生活をイメージするかは千差万別でしょう。まずは自分の願う暮らしをイメージして、その実現に向けて、できることをしていくことでしょう。自分のことでありながら、自分の手に負えないことです。

そういうことを考えていて、ある講座に出会いました。テーマは「『モモ』で読み解く知識ゼロからの経済学入門 『お金』はなぜ格差と分断を生むのか」です。ミヒャエル・エンデの「モモ」の物語をテキストにして、お金について考える内容です。

お金に振り回されない暮らしをしたいと思っていますが、お金そのものについてきちんと考えたことがありませんでした。講座のサブタイトル「お金はなぜ格差と分断を生むのか」も、今の私には奇妙なフレーズに思えます。その答えが、これからの講座で見えてくるのでしょう。楽しみなオンライン講座です。

前回コラム(7月13日掲載)で取り上げた、スイカだと思った苗は冬瓜(とうがん)だと判明しました。大きく育った実を、味噌汁や餡かけにしておいしくいただいています。ナスやミカンの実も育っています。(消費生活アドバイザー)

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