土曜日, 1月 24, 2026
ホーム土浦故三浦春馬さん誕生日に特別な上映会 「聖地」土浦セントラルシネマズ

故三浦春馬さん誕生日に特別な上映会 「聖地」土浦セントラルシネマズ

2020年に急逝した、土浦市出身の俳優、三浦春馬さんが32回目の誕生日を迎えるはずだった5日、同市川口の映画館「土浦セントラルシネマズ」に全国から多くのファンが集まった。同館では昨年1月以来、三浦さんの主演作品を上映し続けて、ファンの間で「聖地」と呼ばれている。この日、上映された3作品それぞれの冒頭に、誕生日に合わせて国内外のファンから寄せられたメッセージによる動画が上映され、会場から大きな拍手が上がった。

全国から「故郷」にファンが集う

誕生日の5日は、朝8時半から三浦さん主演で遺作となった「天外者」(2020年公開)を特別上映した。通常は午前11時から「森の学校」(2002年公開)、午後1時から「アイネクライネナハトムジーク」(2019年公開)、3時から「天外者」と、回を追うごとに三浦さんが年齢を重ね、主演俳優としての成長も見届ける上映順になっている。土浦セントラルシネマズの寺内龍地(67)社長は「三浦さんの成長を1日かけて追いかけられる」と説明する。

朝8時、開場時間を迎えるセントラルシネマズには、全国から駆けつけた100人以上のファンが並んだ。「春友(はるとも)」と呼ばれる。岡山県倉敷市の八木鈴恵さん(63)は4月2日から土浦に宿泊し、三浦さんにゆかりのある県内各地を巡りながら、思いを馳せたと話す。

待合スペースに展示される三浦春馬さんの写真は一部を除き、所有者の許可のもとSNSなどに投稿可能=同

この日のために休みをとったという石岡市の40代の女性は、どんな役でもなりきってしまう三浦さんの役作りの幅広さと、作品の外での口ぶりににじむ優しさが魅力だと語る。

東京町田市の野中英子さん(52)、秀昭さん(54)夫妻は、朝5時に自宅を出て、三浦さんが通った土浦市内の学校を訪ねてから朝一番の上映に駆けつけた。英子さんは「演技に対する真剣さ、ストイックさ、誰に対しても同じように対応する優しさに惹かれた」と話すと、三浦さんを思い返し目に涙を浮かべた。

会いたくなったら会える場所

寺内社長は「土浦は彼の故郷。うちを心の拠(よ)り所にしてくれる『春友』さん同士が、ここで仲良くなっている」と話す。この日、会場を訪れた神奈川県横浜市の梶原織栄さんと栃木県足利市の塩田真紀子さんも、同館の上映で知り合った「春友」だ。2人にとって土浦セントラルは「(三浦さんに)会いたくなったら会える」特別な場所だと思いを込める。

同館では、初主演作品の「森の学校」を昨年1月再上映させたのを皮切りに、現在まで主演の3作品を連続上映し続けている。寺内さんは「足跡を残す意味でも、彼の作品上映を続けていきたい。個人館の強みですよね。シネコンじゃできない」と連続上映への思いを語る。

訪れるファンに応対する寺内龍地社長=同

土浦市出身の三浦さんがデビューしたのは2000年。その後、2002年公開の「森の学校」で映画初主演を果たすと、土浦セントラルは全国に先立ち同作品の上映を開始した。それが縁になり、その後も三浦さんは土浦を訪れた際に寺内さんを訪ねていた。「実直で、表裏がない。それが彼の魅力」と寺内さんが振り返る。

5月8日までは、各回の作品上映の前に、今年の誕生日に向けてファンから募った三浦さんへのメッセージをまとめた、4分50秒の「オリジナル動画」が上映される。同館からのSNSの呼びかけに、欧米やアジアなど世界中から寄せられた3000あまりのメッセージを、寺内さんの娘、杏里さんが動画に編集した。

「彼のファンは、シニアから高校生まで本当に幅広い。それが彼の魅力を表している」として、「普段の上映では、6割から7割のお客さんがリピーターです。本当にありがたいです」と話す。今後については、「三浦さんにとって土浦は故郷。配給会社が許す限り、上映を続けていくつもり」と言い、「会いたくなったら来てください。作品の中で、皆さんを待っています」と呼びかけた。(柴田大輔)

➡NEWSつくばが取材活動を継続するためには皆様のご支援が必要です。NEWSつくばの賛助会員になって活動を支援してください。詳しくはこちら

5 コメント

5 Comments
フィードバック
すべてのコメントを見る
スポンサー
一誠商事
tlc
sekisho




spot_img

最近のコメント

最新記事

4年間の里山活動を振り返る《宍塚の里山》132

【コラム・谷本旭陽】私が宍塚の里山を初めて訪れたのは2022年7月のことです。幼いころから磯遊びや虫取りなど自然の中で遊ぶことが大好きだった私にとって、この活動は自分の好きなことを追求できるものでした。しかし大学のサークルという今までと全く違う環境、そして同期生が少なく内向的な性格だったことから、最初はとても緊張していました。 初めての活動は外来種であるセイタカアワダチソウの駆除でした。その作業中、先輩たちは歌いながら楽しそうに駆除を進めており、その和やかな雰囲気に驚きました。1年生で初参加の私にも気さくに話しかけてくれ、自然の中で誰一人として孤独にならず、みんなで夢中になって作業を楽しむ光景が印象的でした。 印象に残った3つの活動 この経験がきっかけとなり、私は毎回のように活動へ参加するようになりました。 特に印象に残っている活動が3つあります。 1つは、宍塚大池の保全活動(2022年8月)です。池の中に入り、熊手でヒシを駆除し、日光が届くようにする作業は、自然を守る手応えを感じられるものでした。 2つ目は、地元の子どもたちとの交流(2023年11月)です。ひたすら鬼ごっこをして、学生たちの方がバテバテになったのも良い思い出です。里山はただ活動する場所だと思っていましたが、地元の方々との交流やウォークラリーなど、いろいろな楽しみ方があることも知りました。 3つ目は、階段プロジェクト(2025年12月)です。森林内の坂道となっている箇所に階段を造ることで、安全に通れるようになりました。1日中の土木作業で筋肉痛や腰痛でしんどかったですが、大学卒業前に大きなプロジェクトを終えることができ、うれしかったです。 私の人生の貴重な財産に 里山活動の魅力は自然を満喫できるだけではありません。先輩、NPOの方々、地元の方々と、長期的な交流ができます。人見知りだった私にとって、こういった方々と関われたことは、社交性を培う良い機会でした。 また実践的な学びがあるところも魅力です。セイタカアワダチソウ、カシナガキクイムシ、ヒシなどの問題について、座学ではなく現場でその実態を知ることができました。 最後に、直接的な貢献が実感できます。月に一度の活動が里山保全につながっているという実感が励みになりました。 何となく参加してみた活動が、結果として私の興味や関心を深め、知識を広げ、人間的な成長をもたらしてくれました。この4年間で得た学びと経験は、私の人生においてかけがえのない財産だと思っています。(法政大学キャンパス・エコロジー・フォーラム4年)

ごみピット内で出火 一時白煙が充満 土浦市清掃センター

21日午後3時ごろ、土浦市中村西根、市清掃センターで、集められた可燃ごみを一時的に貯蔵する可燃ごみピット内から出火し白煙が発生、ピット内は一時白煙が充満した。 施設の運転管理委託業者が初期消火活動をしたが白煙の発生が止まらず、午後3時2分に119番通報。駆け付けた消防隊員が水をかけるなどして消火活動を実施し、午後4時55分に鎮火が確認された。けが人はいない。 同清掃センターによると、ピット内でごみの一部がくすぶった状態になり、白煙によりピット内を目視するのが難しいほど充満したという。 どのくらい焼けたかや、出火原因は現在のところ特定できていない。鎮火後、ピット内の可燃ごみを調べたところ、ごみ自体に大きな焼け跡などはなかった。ごみ処理施設の設備や建物の躯体にも損傷はなく、同センターは、22日以降のごみの受け入れや処理に支障はないとしている。

立憲の青山氏「中道」に加わらず 衆院選茨城6区 4氏が立候補へ

23日の解散に伴い、27日公示、2月8日投開票が予定されている衆院選で、茨城6区から立候補を予定している立憲民主党現職の青山大人氏(46)が21日つくば市内で開かれた記者会見で、立憲民主党と公明党による新党「中道改革連合」に加わらず、無所属で立候補すると話した。 青山氏は「政治家としての私の信念の中で今回は無所属を選んだ。単純に選挙戦だけを考えれば厳しいことは承知している」とし「有権者の視点から見た場合、有権者が本当にそういうことを求めているのか。自分自身も直感的に違和感を覚えた」と新党結成に疑問を呈した。「我々は有権者から選ばれる立場。信頼される政治という根本の部分を大事にしたい」と述べ、「私の考え、政治姿勢が大きく変わったわけではないし、これからもぶれることはない」などと話した。 青山氏は、立憲の離党と新党の入党届け提出期限となる20日に立憲民主党を離党し、同日、つくば市西大橋で開いた衆院選の事務所開きで、無所属で立候補することを支持者らに明らかにした。無所属だが連合茨城の推薦を受けて選挙戦に臨む。立憲の衆院議員146人のうち新党に加わらなかったのは青山氏と原口一博氏の2人だけ。 共産が新人を擁立 一方、共産党県委員会は20日、茨城6区に、新人の稲葉英樹氏(58)を擁立することを発表した。稲葉氏は土浦市出身、同市在住。半導体製造会社勤務を経て、現在、党南部地区副委員長。 6区にはほかに、自民党現職の国光あやの氏(46)、昨年12月に立候補を表明した参政党新人の堀越麻紀氏(53)を含め計4氏の立候補が予定されている。 前回2024年10月の衆院選茨城6区は、立憲現職の青山大人氏、自民現職の国光あやの氏、共産新人の間宮美知子氏の3氏が立候補し、青山氏が12万票超の得票を得て小選挙区で初めて国光氏を破り、国光氏は比例復活した。青山氏は前回、6区の土浦、石岡、つくば、かすみがうら、つくばみらいの5市すべてで国光氏を上回った。(鈴木宏子)

昨日までの邸宅を脱ぎ捨て、「駅前」という自由をまとう《人生100年時代》

広告【コラム・岩本将哲(サンヨーホームズ)】街を歩けば、庭木の手入れに精を出す紳士淑女の姿をよく見かける。現役時代に築いた広大な邸宅は人生の勲章であり、家族の記憶が染み込んだ聖域だ。しかし、あえて問いたい。その「聖域」が、いつのまにかあなたから「軽やかな自由」を奪ってはいないだろうか? 人生100年時代。私たちはあまりに長く「家を守ること」に縛られ過ぎている。階段の上り下り、冬の廊下の寒さ、駅までの億劫(おっくう)な距離。それらを「年相応の我慢」として受け入れるのは、いささか早計だ。本当の意味で人生を謳歌(おうか)する知的なシニアたちは、今、鮮やかに住まいを「最適化」し始めている。 駅前マンションで人生を2度、恋させる その象徴的な舞台が、JRひたち野うしく駅直結の「サンミットひたち野東ステーションフロント」である。ここを「老人ホーム」と呼ぶのは、野暮(やぼ)というものだ。ここは、自立した大人が自分の意志で選び、自分の資産として登記する「分譲マンション」である。 コンシェルジュによるホスピタリティと、建物1階にクリニックや調剤薬局を備える安心感は、いわば「見えない執事」が常に寄り添っているようなものだ。それでいて、一歩外へ出れば駅に直結するペデストリアンデッキ。都心の観劇へも、なじみのショップへも、雨に濡れず、誰の手も借りずに繰り出せる。 特筆すべきは、入居に際して「身元引受人」や「保証人」を必要としない潔(いさぎよ)さだ。子供に負担をかけたくない、誰にも依存せず自分の人生を完結させたい。そんな現代的なプライドを、この建物は優しく、そして力強く肯定してくれる。所有権分譲だからこそ、将来の売却や相続も思いのままだ。 「今の家が一番」という頑(かたくな)な思いを、少しだけ解いてみてはどうだろう。思い出は、場所を変えても色褪(あ)せない。むしろ、煩わしい維持管理から解放されたとき、夫婦の会話は新婚時代のような軽やかさを取り戻すかもしれない。 「終の棲家」を我慢の場所にしない 人生の後半戦、家はもう「守るもの」ではなく「遊び場」であっていい。「終(つい)の棲家(すみか)」を我慢の場所にしないほうがよい。駅前で、新しい自由を手に入れた人々の顔は、驚くほど若々しい。次は、あなたの番だ。昨日までの重たい邸宅を脱ぎ捨てた先に、見たこともないほどチャーミングな「明日の自分」が待っているはずだ。(福祉住環境コーディネーター・終活カウンセラー) <サンミットひたち野東ステーションフロント>▽所在地:茨城県牛久市ひたち野東1-32-8▽形態:シニア向け分譲マンション(所有権方式)▽特長:駅直結、入居者専用レストラン・大浴場、365日24時間有人管理で緊急対応、身元引受人(保証人)不要▽見学会・相談会:随時受付中(予約制)▽資料請求・見学希望:🆓0120-555-712、または『サンミット』で検索