バレーボールVリーグ2部(V2)男子のつくばユナイテッドサンガイア(SunGAIA、本拠地つくば市)は11月6、7日、開幕戦のホームゲーム2試合を土浦市大岩田の霞ケ浦文化体育会館で開催した。6日はきんでんトリニティーブリッツ(大阪府岸和田市)にセットカウント3-1で快勝、7日は兵庫デルフィーノ(尼崎市)に3-2のフルセット勝ちを収め、開幕2連勝とした。
2021-22 Vリーグ2部男子(11月7日、霞ケ浦文化体育会館)
つくば 3-2 兵庫
23-25
18-25
27-25
25-19
15-11
つくばは7日、2セットを先取された後に3セットを取り返すという劇的な勝利。劣勢をはね返すリカバリー力と粘り強さを発揮した。
第1セットは、曹海倫のサービスエースや松田康河のブロックなどで6点を先取する順調な立ち上がり。だがタイムアウトをきっかけに兵庫が5点を取り返し波に乗った。左右への大きなトスでつくばのブロック陣を振り回し、要所で繰り出す速攻も効果的だった。
第2セットは一転してシーソーゲーム。中盤から兵庫が徐々にリードを広げ、つくばを突き放した。つくばのオープンな攻撃は相手ブロックの餌食となり、速攻やワイドを使った攻撃は今ひとつかみ合わない。
第3セット、ようやくつくばにエンジンがかかってくる。十文字龍翔や鎌田敏弥らルーキー、若手が攻撃で躍動し、濱田英寿の強烈なサーブや、満生大輝のバックアタックなども効果的。長いラリーを交えながら激しく攻め合い、デュースで追いすがる兵庫を突き放して1セットを返すと、その後はつくばが自分たちのリズムを取り戻した。
「苦しい内容だったが、途中出場の選手らが持ち味を出し、よく盛り返してくれた。攻撃で圧倒的な選手はいないが、だれが出ても遜色ない。ベンチを含め全員が活躍して攻略してくれた」と、五十嵐元監督は選手たちを讃えた。
若返りを果たしたチームの中で、精神的支柱となったのがリベロの新垣東麻とセッターの浜崎勇矢。2セットを落とし暗くなったチームに絶えず声を掛け、士気を高めた。「今季は守備に力を入れており、それが後半徐々に機能してきた。どんな相手でも自分たちのバレーを出したい」と新垣主将。
これでつくばは2勝0敗で15チーム中6位。次戦は13日、ひたちなか市総合運動公園総合体育館で大同特殊鋼レッドスター(名古屋市)と対戦する。ちなみにこの日は同会場でV1女子の日立Astemo(アステモ)リヴァーレ(日立市)がトヨタ車体クインシーズ(刈谷市)と戦う。茨城勢のダブルホームゲームだ。
つくばの浜崎は大同特殊鋼戦に向けて「相手は完成度が高いチーム。スパイクやブロックなどの精度を高め、ホームの観客の皆さんの力を借りて戦い抜きたい」と意気込んだ。(池田充雄)