金曜日, 12月 2, 2022
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身近なところから地球温暖化対策 《ひょうたんの眼》42

【コラム・高橋恵一】昔、石岡市のフラワーパーク近くの集落にあった祖父の屋敷には、水車があったそうだ。隣接の小幡集落では、スギの葉を水車で粉にして線香を作っている。木曽路の馬籠宿では、街道沿いの水路に観光用の水車がたくさん見られるが、休憩所の直径3メートルほどの水車で発電していて、馬籠宿の常夜灯の電力を賄っているそうだ。

以前、筑波山麓には細い渓流を利用した水車が無数にあった。筑波でも馬籠宿でも、細い水路から少し水を曳き、水車を回して、水は元の流れに戻すから、水量も水質もそのままで、下流に何ら影響を与えないのだ。山林の多い日本では、改めて、水車あるいは小水路をエネルギー源として活用したらよいと思う。

山麓の水田や池の周りで、雨上がりに蛍が舞う地域では、農薬や除草剤の使用を控えているようだ。蛍の里の米や野菜、果樹は、健康に安全で付加価値も高くなる。山林の手入れをし、集めた下枝や落ち葉はたい肥にしたり、害虫防止のために燃やしたりすることで、有機農業の推進や昔からの環境汚染防止をしていることになる。街の中でも、桜や街路樹の落ち葉だきは、毛虫などの害虫防止に役立つようだ。

しっかりと管理された状態での野焼きやたき火の効果を見直すべきではないか。研究者の報告では、住宅の植栽や街路樹のみどりは、その地域の気温を平均1℃低下させるそうだ。地域の水と緑を大切にすることで、少しでも地球温暖化を抑える身近な取り組みができるのだ。

人類の生き残りのために防止努力を

日本の国土の7割は山林で、その大部分は樹木で覆われている。森林には、保水機能や土砂崩れを防ぐ機能もある。自然ダムと言われるゆえんだ。温暖化の影響で引き起こされる、急な豪雨や出水を自然の力で緩和することが可能なはずだ。

日本の木造建築の見直しも必要だ。20~30センチの柱や長い梁(はり)のお城や古民家は、200年以上たっても地震や風雪に耐えている。法隆寺を例に挙げるまでもなく、木組みで作られている建物は、地震や台風にも強い建物といえる。

山間地域にまで広がっているニュータウンなどの開発は、改めて排水の仕組みや平坦地を造成する工事などを工夫して、山地の持つ自然ダム機能を維持しなくてはならないだろう。

我々の身近なところから、温暖化防止の取組みをはじめなければ、地球は無くならないだろうが、人類は滅びてしまうかもしれない。馬鹿々々しい核戦争と地球温暖化。人類が生き残るために、最大限の防止努力をしなくてはならない課題である。(地図好きの土浦人)

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