【コラム・川上美智子】4月23日、水戸市の千波湖畔に「みと好文テラス」がオープンした。千波湖は水戸市民にとって、憩いの場としてシンボリックな役割を果たしてきた。遠方から客が来れば、まずは千波湖に案内し、偕楽園まで散策して、世界第2位の都市公園面積を誇る水戸の豊かな自然を実感してもらう。
早朝や夕方には、ランニングする老若男女の、土日には子連れで遊ぶ家族のにぎわいの場である。梅の季節、桜の季節には、湖の周囲を車で走るだけでも豊かな気持ちになり、この町の魅力を味わうことができる。
東京の孫たちが小さかったころは、水戸に来れば家から1~2キロの桜川緑地や千波湖、少年の森に歩いて行き、毎日、虫探しを楽しんでいた。孫が小学生のときには、「すごい。ここはまだ広い空き地がたくさんあるんだ」と驚いたりするのを聞いて、体験や学びの場になることをうれしく思っていた。千波湖にはお茶屋さんと好文カフェがあり、そこでソフトクリームを食べるのが孫たちの楽しみの一つだった。
その千波湖に、新たな魅力となるショップやレストラン、イベントやアクティビティのスペースが誕生した。既に土日はにぎわいの場所となっていて、順番待ちもあるようなので平日がお勧めである。偕楽園や道路からの展望を邪魔しないよう、自然になじむ水戸黒の屋根、黄茶色の壁に統一された平屋の建物が数棟建てられている。
芝生の広場を囲んでアクティビティのための多目的コート、カヤックやボートの貸し出し、着物レンタル、サウナ・バーベキュー・カフェなどが並ぶ。食事関係では、農産物直売所、だんご屋、さつまいも専門店、ベーカリー、コーヒー店、ビール醸造レストランなど、茨城らしい個性ある店が勢ぞろいしている。
イバラキ四季彩レストラン アオヤマ

筆者が20年来協力してきた水戸市赤塚のレストランAOYAMAも、IBARAKI四季彩RESTRANT AOYAMAとして今回こちらに移転した。
シェフは海外の大使館・領事館(スイス、カナダ、台湾)で腕を振るってきた料理人である。食物と健康の関係に関心が強く、体によい料理を提供したいと素材にもこだわっていて、海外に勤務されているときから当方の食品学研究室に連絡をくださっていた。以来、赤塚のパスタ祭り、笠間の陶炎祭、ロボッツ選手の補食弁当、日本高血圧学会の減塩食づくりなどで協力関係を築いてきた。
私は常々、食物は健康の視点にプラスして、何よりもおいしいこと、満足感を与えることが大切だとアドバイスしている。千波湖には、県外からのお客様も多数来られることから、茨城でおいしい食事ができたと喜んでいただけるレストランを目指して頑張ってほしいと願っている。また、お店の器などにも茨城ならではのこだわりをと、笠間の柳橋修二先生を紹介してディナー料理用の器を準備いただいた。
「製作に半年もかかって大変だったよ」との先生のお言葉通り、体にやさしい西洋料理にマッチした力作を楽しむことができる。また、お店の入り口と奥の個室には、筆者の作品も飾らせていただき、茨城ならではの演出をしている。水戸に行く機会があったら、ぜひ、足を運んでいただきたい。(茨城キリスト教大学名誉教授、関彰商事アドバイザー)






最近のコメント