2021年度茨城県中学校新人体育大会の新体操競技が27日、ひたちなか市の笠松運動公園体育館で開催され、大会13連覇中の土浦四中が出場した。競技は、新型コロナによる緊急事態宣言で9月まで学校がリモート授業になり各校とも十分な練習ができなかったことから、本来の得点による順位決定をせず、試技会としてそれぞれの演技を披露した。
久松麻美大会競技部長は、学校がリモート授業になり、大会まで1カ月を切っても練習が出来なかったことから「悩んだ末に試技会として、出場機会、経験を積むことで、ここをスタートとして来年の総体に向けてそれぞれのチーム、個人で頑張ってもらいたい」と話した。
競技は、団体種目が、ボールを使って2分30秒間、音楽に合わせて演技をする「ボール」と、個人種目は、リボンを使って1分30秒間演技をする「リボン」、2本の棒を使って演技をする「クラブ」の3種目が実施された。団体は県内の5校11チーム、個人は112人が出場した。土浦からは土浦四中のほか、土浦一中、土浦二中が団体種目に出場した。
新人戦で大会13連覇中の土浦四中は、吉野紗羅(さら)さん、武井陽菜(ひな)さん、尾形紗羽(さわ)さん、大竹結々(ゆゆ)さん、浅野季音(りおん)さんの5人が団体種目でボール演技を披露した。
5人中2人がけがをして苦しみ、演技中はボールを落としてしまう場面もあったが、出場した選手たちは「悔しい思いもしたが最後まで頑張った」と笑顔で話した。

団体と個人の種目に出場した尾形紗羽さんは「個人では前回よりも大きく動けた。リボンは投げがとれるようになった」と話した。
吉野沙羅さんは「団体、個人2種目とも大きく動けたが、ミスも出てしまったので、次の大会に向けてしっかり直して行きたい」と課題を述べた。吉野さんは、自宅近くの練習会場で、全国優勝した先輩たちが練習していたことから、小学1年の時に新体操を始めたという。(高橋浩一)
