木曜日, 4月 9, 2026
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宇宙の最前線に迷い込むハチ 《食う寝る宇宙》86

【コラム・玉置晋】5月の暑い日、僕が常駐するオフィスの窓からハチ君(恐らくアシナガバチ)が迷い込んできて、直上の蛍光灯に止まりました。どうしたものかと、10分ほど様子をみたのですが、動く様子がありません。仕方がないので、部屋のみんなに「電気消すよ~」と宣言しました。部屋を暗くして、ハチを明るい窓際に誘導しようとする試みです。夜、虫たちが電灯に集まるじゃないですか。あれと同じです。

この試みは見事に成功。でも、窓際であと一歩のところで出ていかない。とっさに、脇にあった30センチ×30センチほどの発泡スチロール板であおいだら、板が「ベキ!」と折れて、まるでドリフのコントのよう。新人の方に、「最近で一番大笑いしました」と言われる始末。先輩の面目丸つぶれです。

ちょうどこの日は誕生日だったのにツイてない。でも、ハチ君はびっくりして窓から出ていきました。ちなみに、ここは日本の宇宙開発の最前線の施設。こんな、ほのぼのした日がこれからも続いて欲しいものです。

軽くて丈夫なハニカム構造

さてこのハチ君、宇宙分野でも大いに役に立っているのです。

ハニカム構造とは、ハチの巣(英語でハニカム)のように、正6角形や正6角柱を隙間なく並べた構造です。ハチ君たちはハチミツを効率的に貯蔵する必要があります。どんな形状だと最も効率的か考えてみましょう。すべて同じ形状の組み合わせで面を敷き詰めることができるのは、3角形と4角形と6角形しかありません。それらの外周の長さが等しい場合、最も面積が大きくなるのは正6角形です。

全体の強度の面でみると3角形が最も優れていますが、一方向から力を受ける場合の力の分散からみると、正6角形の衝撃吸収性が最も高くなります。宇宙用の構造物は軽くて丈夫なものが有利です。例えば、ロケットのフェアリング(人工衛星を覆っているカバー)や人工衛星の構体、アンテナにハニカム構造が適用されています。

火星ハチ「Mars Bee

人類が火星で生活するためには、現地で食料となる植物を育てないといけません。植物が実をつけるためには受粉が必要となります。ここで活躍するのがハチ君です。

NASA(米航空宇宙局)が行った実験では、無重力環境でハチ君は上手に飛ぶことができなかったそうです。日本のJAXA(宇宙航空研究開発機構)と玉川大学の先生の航空機を使った実験によると、地球の1/3の重力の火星では、ハチ君たちは飛べる可能性がありそうだということがわかっています。

先日、NASAが火星でドローンを飛ばしたというニュースがありました。2018年にNASAは、「Mars Bee」と呼ばれるハチ型ロボットを飛ばす構想を発表しました。ハチの体にセミぐらいの羽根がついたもので、なんとも不思議な形です。火星にハチ君が飛ぶ日はそう遠くはないと思います。(宇宙天気防災研究者)

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12日 ノバホール 「シャボン玉」「赤い靴」などで知られる北茨城市出身の童謡詩人、野口雨情(1882-1945)の未発表作品に曲を付けて、初披露するコンサート「野口雨情の『四季』」(同制作委員会主催)が12日、つくば駅前の同市吾妻、ノバホールで催される。つくば市出身の若手作曲家、門田和峻さん(35)が曲を付け、メゾソプラノ歌手の金子美香さんが歌う。タイアップ企画として同日、約百人が着物で集う「百人きもの」が野口雨情をテーマにつくば駅前のホテルで催される。 未発表作品は、四季の情景をつづった詩で、もともと歌をつくるために書かれたものではなかった。題名も付けられてなかったことから、雨情の孫で、雨情研究家でもある野口不二子さんが「雨情の四季」と名付けた。 企画したのは、つくば市在住の万葉集研究家、布浦万代(ふうら・まよ)さん。不二子さんの承諾を得て、布浦さんが作曲家の門田さんに作曲を依頼した。 コンサートでは、「雨情の『四季』」が初演されるほか、雨情の童謡「雨降りお月さん」「シャボン玉」が門田さんの編曲で演奏される。不二子さんも登壇し、雨情の詩について解説する。 さらに筑波山ゆかりの万葉集に門田さんが曲を付けた組曲「万葉集による歌曲集」が完成したことからお披露目される。万葉集の組曲は4年前の2022年、布浦さんが監修し門田さんが一部に曲を付けて、筑波山で開かれたイベント「百人きもの」で披露している。 門田さんは大阪生まれ、つくば育ち。県立竹園高校を出て、東京音楽大学で作曲を専攻、東京学芸大学大学院を修了した。2017年、作曲家久石譲が主催するコンペで室内オーケストラのための作品「きれぎれ」が選出され、演奏された。ピアニスト、作曲家、編曲家として活躍し、ふるさと茨城の伝統音楽と文化を研究し、音楽と結びつける活動も行っている。現在は東京都大田区在住。 声楽家の金子美香さんは、東京音楽大学を首席で卒業。同大学院、ザルツブルクモーツァルテウム音楽院マスタークラスを修了後、新国立劇場やびわ湖ホールなどで公演、2018年夏にはバイロイト音楽祭「ワルキューレ」に出演した。 門田さんは「野口雨情というと童謡をイメージされると思うが、今回は趣向をこらしたアレンジでいろいろなものが聴けると思う。普通に良い音楽を聴くということで捉えてもらえるとうれしい」と語る。 布浦さんは「四季の曲を作るために、門田さんと一緒に北茨城市まで行き、子孫でもある野口不二子さんとも会った。海岸線から海を眺めながら曲のイメージもつくられ良い作品になったと思う」と話す。 「百人きもの」がタイアップ 同日タイアップ企画としてホテル日航つくばで特別開催される「百人きもの」(筑波山華やぎプロジェクト実行委員会主催)は毎年、筑波山神社で開催されているイベントだ。4年前の「百人きもの」で、門田さんが万葉集の一部に曲を付け、披露したことが今回タイアップのきっかけとなった。 12日はつくば市在住の脚本家、冠木新市さんが筑波山と雨情のつながりなどを話すほか、日本舞踊の正派美作流「こと耶の会」が雨情の世界を舞踊で表現する。 同実行委員の山本美和さんは「今回は市の中心地で開催しようということになった。やはり筑波山まで行くと1日がかりのイベントになって参加できないという声もあって、今回は(筑波山と詩中心部を)繋げる意味でもやってみようということになった」と話す。。 ◆コンサート「野口雨情の『四季』」は12日(日)午後2時から、つくば市吾妻1-10-1、ノバホール大ホールで開催。開場は午後1時30分。入場料は大人4000円、22歳以下2000円。チケットはノバホール窓口やオンラインで購入できる。問い合わせは電話090-3217-4449(野口雨情の「四季」制作委員会担当者) ◆百人きもの「KAGAI(かがい)~響」は12日(日)午前11時から、つくば市吾妻1-1364-1、ホテル日航つくばで開催。受付開始は午前10時30分。現在、参加申込は終了している。問い合わせはメール298hanayagi@gmail.com(筑波山華やぎプロジェクト実行委員会)へ。

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