つくば駅前の商業施設、クレオ(同市吾妻)が5月19日、リニューアルオープンする。同施設を取得した日本エスコン(東京本社・港区虎ノ門、伊藤貴俊社長)が28日発表した。今回オープンするのは、食品スーパーとデパ地下型の食品物販専門店が入る1階のみで、2~3階は夏ごろのオープンとなるという。
1階の核店舗は、低価格、ビッグサイズのオリジナル商品などで急拡大する食品スーパー「ロピア」(本店・神奈川県川崎市)で、県内初出店だ。
併せて、つくば駅前のペデストリアンデッキを一部延伸し、同駅からクレオ、キュート、モグをつなぐ遊歩道が同日開通する。
夏ごろオープンする2階は専門店とキッズスクール、3階は物販、学習塾、アミューズメント、フィットネスなどが入る。4~6階のオフィスは昨年11月から順次、入居が始まっている。
5月19日の再オープンに合わせて、クレオは「トナリエ クレオ」に名称変更される。同社が取得した隣接の「トナリエ キュート」「トナリエ モグ」と合わせて「トナリエ つくばスクエア」となり、一体で運営される。
クレオが商業施設として再生するのは、2017年2月に西武筑波店、18年1月にイオンつくば駅前店が撤退して以来。一方、イオンつくば駅前店跡は来年11月の入居開始に向け、18階建ての分譲マンション(218戸)の建設が進む。
クレオの再オープンについて同社は「地域密着型として、地域住民に毎日利用してもらえる商業施設を目指す」とし、「地域に愛され、街の誇りとなるような開発を行い、地域のコミュニティ形成、活性化に貢献できる施設を目指す」としている。
トナリエ クレオは、敷地面積約1万平方メートル、延べ床面積約4万2000平方メートル、地下2階地上8階建て。店舗面積は約2万5000平方メートル、店舗数は54区画。(鈴木宏子)