高齢者を対象にした新型コロナウイルスワクチンの配送が22日、つくば市で始まった。同日午前、第1便となるファイザー社製のワクチンが、市内の介護老人保健施設に1カ所に届けられた。併せて同日、市内の65歳以上の高齢者約4万7000人にワクチン接種券が郵送された。23日以降、各家庭に届く。
配送されたワクチンは、17日に国から届いた2箱(1950回接種分)のうちの一部で、市役所内に設置された超低温冷凍庫でマイナス75度で保管されていた。
4月26日から5月3日の週には5箱(4875回接種分)が国から届く予定で、医療機関のほか、特別養護老人ホーム10カ所とグループホーム18カ所にも届けられる予定だ。
接種開始は5月24日
一般の65歳以上の高齢者に同日発送された接種券には、予診票、接種できる約100カ所の医療機関の一覧表、接種の流れの説明資料などが同封されている。
市では、新型コロナ協力医療機関の医療従事者に次いで、高齢者施設の入所者と職員の接種を優先することにしており、介護老人福祉施設8カ所のうち、接種体制が整った施設から順次、ワクチンを届ける。
接種するには市のコールセンターまたは各医療機関に予約することが必要で、5月17日から、市ホームーページまたは市コールセンター(電話029-883-1391)、各医療機関で予約受け付けを開始する。
実際の接種は5月24日から市内約100の医療機関で開始する予定だ。市新型コロナウイルスワクチン接種対策室によると、5月24日の週にかなりの量のワクチンが国から届く予定だが、現時点で、何人分のワクチンが確保できるかは未定という。(鈴木宏子)