つくば駅周辺の活性化を目指す、まちづくり会社「つくばまちなかデザイン」(内山博文社長)が1日、登記申請を完了し設立された。市が筆頭株主の第3セクターで、まちづくり法人として市長から都市再生推進法人の指定を受ける予定だ。一方、3月議会では「(つくばセンタービルの)リニューアルの全容が今になっても明らかでない」「情報を小出しにしている」など、課題を指摘された中での船出となる。
新会社は、事務所をつくばセンタービル内に置き、1階で貸しオフィスを運営するほか、センター地区に立地する企業や団体で構成する「つくばセンター地区活性化協議会」の事務局を担う。
市は同日、新会社のアドバイザーとして、筑波大学システム情報系の藤井さやか准教授と、同大芸術系の渡和由准教授の2人が就任予定だと発表した。2氏はいずれも、市中心市街地のまちづくりをするために必要なエリアマネジメントについて検討する「つくば中心市街地エリアマネジメント検討委員会」の委員を務めた。
ほかに新会社は、つくばの研究機関や企業などで構成する筑波研究学園都市研究交流協議会に入会し、つくば中心市街地まちづくり調査検討委員会に参画して意見交換をするという。つくばエキスポセンターとの連携に向けて、同センターを運営するつくば科学万博記念財団とも意見交換を開始したとも発表した。
一方、3月議会では、市が所有する1階アイアイモールの店舗と廊下部分約2470平方メートルと、地下駐車場約3660平方メートルを、市が新会社に6月から賃貸することなどが明らかになり、「情報を小出しにしている」などの指摘が出た。新会社は、1階の店舗と廊下の一部を改修して、その人に合わせた働き方ができる貸しオフィスなどを整備して運営する。さらに地下駐車場を運営して事業収入を得る。新会社の経営基盤をつくるため、市がさらなる面倒を見ることが新たに分かった形だ。
今後の工事スケジュールについて市職員から退職派遣される小林遼平専務は、夏ごろから(現在の1階店舗部分などの)解体工事に入りたいとしている。(鈴木宏子)
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何を期待したらいいの?
何が変わるの?
まったくもって市税投入のメリットを見いだせない。リフォームして不動産賃貸する会社をつくば市が筆頭出資してどうするんだろうか?
何かやっているとうアリバイづくり? これも市政ゴッコ(遊び)のひとつ? そもそも市が不動産会社を実質経営するという考え方が間違っています。それなら一誠商事とか桂不動産の方がずっと上手でしょう。ガソリンスタンド屋さんと倉庫屋さんが株主というのも変です。
謎な出資者構成、情報小出しで、市の資産を有利な形で提供したり、失敗・リスクを市が負担する可能性、出資者は民間企業でありメリット・見返りがあってと考えざるを得ない。談合、癒着、不正の温床で、それらの再発防止への各役所のこれまでの努力・教訓が無視されている。厳しい監視が必要だ。
発起人になっている沼尻産業の沼尻会長は、五十嵐市長の後援会で会長をしています。監査役はその沼尻産業の「沼尻産業倉庫事業部 本部長 中崎 裕市」氏です。
それと関連性があるのかは全く知りませんが、市長は「防災倉庫」に熱心(https://newstsukuba.jp/29254/04/02/)です。
違法性があるということでは全くありませんが、このあたりをどう見るのかという点は大事でしょうね。
参考:【発起人】
つくば市、関彰商事株式会社、沼尻産業株式会社、株式会社LIGHTz
倉庫がお好きなようです。運動公園跡地を40億円で購入しようとした者も倉庫を作ろうとしていました。高く買ってくれる者を見つけたいところ、住宅、小売系を対象外とする厳しい購入要件が課せられました。途中で、要件が対象外から要協議に差し替えられ、倉庫と商業施設からなる提案がでてきました。このあたりをどう考えるかは人それぞれですが。
普通の企業ならメリットが無ければ出資しないが、今回の会社に出資するメリットとは何なのか。出資の経緯を取材してほしい。
https://www.city.tsukuba.lg.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/014/386/210304zenkyoshiryo1.pdf