土曜日, 7月 2, 2022
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野良犬猫の避妊・去勢手術拠点を開設 NPOが土浦に動物福祉病院

【鈴木宏子】野良犬、野良猫の避妊・去勢手術を専門に行う県内初の動物病院を、動物愛護団体、認定NPO法人CAPIN(キャピン、動物愛護を考える茨城県民ネットワーク)=土浦市、鶴田真子美理事長=が土浦市沢辺に開設した。

「パルTNR動物福祉病院」で、昨年末オープンした。現在、神奈川県川崎市にあるTNR日本動物福祉病院(結昭子代表)の支援を受けて、獣医医らが月1~2回、保護した野良猫などの避妊・手術を実施している。4月に本格オープンする。

殺処分を減らすため、同会は犬や猫を保護して避妊・去勢手術をしたり、病気やけがの治療をして、里親を探す活動を県南地域で展開している。2008年から活動をスタートし、12年間で避妊・去勢手術を実施した野良猫は6000匹以上、里親を見つけた保護猫は4000匹以上になるという。

土浦市内に保護犬や保護猫を収容するシェルターを運営し、現在、200匹を超える犬や猫を保護し、約100人のボランティアが毎日交代で、えさやりや散歩などをしている。

けがや病気の犬猫も多く、毎年2500万円を超える医療費がかかる。自前の動物病院があれば、より安く避妊・去勢手術が実施でき、スタッフの負担も軽減されることなどから、動物病院の運営ができないかとずっと考えていたと鶴田代表(56)は話す。

シェルターの近くに、閉院して空き家となっている2階建ての元動物病院があることを知り、昨年、土地と建物を取得した。延べ床面積約200平方メートルで、1階は診察室、2階は難病の猫のシェルターなどとして活用する予定だ。里親探しの会場にもする。本格オープンする4月以降は、一般のペットの診療なども実施する方針だ。

しかし10年近く空き家となっていたため、雨漏りがするなど、今後、屋根の改修が必要で、同会では25日までクラウドファンディングを実施し、支援を呼び掛けている。

18日朝現在で、すでに約640万円の支援が集まり、そのうち500万円で屋根の補修や室内の改装を実施する。さらに集まれば、超音波や血液検査、CTなどの医療機器を購入し、駐車場や外構の整備なども実施したいという。

「殺処分ゼロの砦」

鶴田代表は「国内では殺処分の大半が猫で、7割は子猫。殺処分される子猫が生まれないようにするためには避妊・去勢手術が効果的な手段になる。動物病院は殺処分ゼロの砦(とりで)になる」と話す。

年老いた保護犬をかわいがる鶴田真子美代表=土浦市内のシェルター

同会は鶴田代表が、2008年に筑波大学周辺で野良猫を保護し、避妊・手術をして、保護した場所に戻す活動からスタートした。茨城県の犬猫殺処分数が全国ワースト上位だった当時から、県などに殺処分ゼロを働き掛け、16年には県犬猫殺処分ゼロを目指す条例制定にこぎつけた。現在も毎週、県動物指導センター(笠間市)を訪問し、殺処分を無くすため、保護犬などを引き取る活動を展開している。福島原発事故や常総水害、熊本地震などでは被災地に赴き、取り残された犬猫を救出して飼い主に返す活動を実施してきた。

◆クラウドファンディングはこちら

◆パルTNR動物福祉病院は土浦市沢辺559-4。2~3月は猫の避妊・去勢手術を実施する。実施日は2月28日(日)、3月7日(日)・28日(日)。会員以外でも、保護した野良猫の避妊・去勢手術を実施してほしい人は受け付ける。手術費は有料。完全予約制。猫の送迎が必要。予約・問い合わせはCAPINホームページで受け付ける。4月以降は未定。

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