月曜日, 7月 4, 2022
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書家、松川昌弘さんが大作「竹取物語」 県つくば美術館

【伊藤 悦子】つくば市在住の書家、松川昌弘さんと、松川さんが主宰する書道教室の生徒の作品を展示した「第7回悠響書展」が13日から、県つくば美術館(同市吾妻)で開催されている。

松川さんは熊本生まれ、筑波大学芸術研究科修士課程を修了した。現在、新鋭書家の発掘を目的とした全国公募展「東京書作展」の常任運営委員を務める。「6歳から親子で始める書道教室」などの著書もあり、市内で書道教室を主宰する。

展示されているのは松川さんの高さ1.7メートル、幅12メートルの大作。竹取物語を10の場面に分け、3種類の墨を使って「竹」「求婚」「鉢」「蓬莱山(ほうらいさん)」「優曇華(うどんげ)」「火鼠(ひねずみ)」「龍」「燕」「帝」「昇天」「富嶽(ふがく)」の大字でそれぞれ表現した。

大字の周囲には3000文字に及ぶ物語の原文が、さまざまなレイアウトで書かれている。構想には2カ月以上かかったが、作品そのものは2日で書き上げたという。

つくば市竹園から来た女性(48)は「素晴らしい展示で感動している。書に書かれた竹取物語を読んだことで、新たな発見があった」と感想を話していた。

生徒の作品を鑑賞する来場者=同

ほかに、生徒たちが自分の好きな言葉や俳句、短歌、漢詩などを、掛け軸、扇形の和紙、二つ折りの風炉先屏風(ふろさきびょうぶ)などに、好みのスタイルで書いた作品120点が展示されている。年齢層は5歳から80代と幅広い。

松川さんの下で20年書道を学んでいる梅澤煕子さん(74)は「真っ白の紙の上に、最初の一文字を置くのに勇気がいる。しかし自分の好きな言葉、書体、大きさで書けるので本当に楽しい」と話す。

松川さんは書の鑑賞について「文字だけでなく余白を見ることも大切。特に書き手にとって最もプレッシャーがかかっている場所は、書の下の余白と左の余白。ここに個性が出るので注目してほしい」と話し、「作品には書への熱い思いが込められている。その思いを肌からも感じてもらえたら」と語っている。 

◆同展は17日まで。入場無料。開館時間は午前9時30分から午後5時(最終日は午後3時まで)。問い合わせは県つくば美術館(電話029-856-3711)。

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