学校法人角川ドワンゴ学園は15日、つくば市作谷、筑波西中学校跡に、2つ目の通信制高校、S高を開校すると発表した。2018年3月に廃校となった同中の校舎を改修して活用する。
同学園は、2016年に通信制高校N高(本校・沖縄県うるま市)を開校し、現在1万5000人以上の生徒がいる。沖縄の高校だけでは、実際の教室で教師と対面しながら授業を受けるスクーリングの受け入れがいっぱいになることを見越して、つくばに2校目を開校する。現在、設立認可を申請している。
S高の生徒は2年次につくば市内などに宿泊し、4泊5日のスクーリングを受ける。同学園の夏野剛理事は、N高と同じ1万5000人規模を目指すとした。
校長には、IT技術者で、ニコニコ生放送の技術開発に携わり、N高のプログラミング教育を構築した吉村総一郎N高副校長が就任する。
新しいコースとして、最新のバーチャルリアリティ技術を活用した「普通科プレミアム」と、ネット上で少人数のグループワークを中心にした「オンライン通学コース」を新設する。
普通科プレミアムは、VRゴーグルなどを装着して、まるで教室にいるかのように、学びを体感できるという。教室には共に学ぶ仲間のアバター(分身)がいて、仲間の存在を感じることができる。分子模型を立体的に観察したり、名所や歴史遺跡を見て回るなど体験型の教材を用意する。
記者会見の様子は動画中継され生配信された。大井川和彦知事、五十嵐つくば市長も出演した。