2020年夏季茨城県高等学校野球大会は23日、4地区大会を勝ち上がった32校による県大会に入り、4球場で10試合が行われた。優勝候補の一角、霞ケ浦は打線が湿り総和工の粘りに苦戦、10回タイブレークで1点をもぎ取り辛勝した。J:COMスタジアム土浦で予定されていた3試合のうち2試合は降雨のため中止となり、地区大会2回戦のゲームを残す土浦日大(対東洋大牛久)の初戦は、24日に順延された。
3年生打線が湿りがち
【崎山勝功】霞ケ浦は2回に斉藤拓生が二塁打を放つなど4点を先制したが、3回以降は沈黙が続き、6回には粘る総和工に同点とされた。霞ケ浦は先発の三浦彰浩から山本雄大に交代。山本は総和工打線をほぼ封じた。
3年生だけで打線を組んだ霞ケ浦は、9回に2年生の飯塚恒介を投入したものの得点には至らす、10回タイブレークに突入。斉藤のタイムリーに救われ、5-4で辛勝した。
山本は「打線の一本が出なくて苦しい試合だったけど負けずに勝ち切れた」と試合を振り返った。「自分が投げるからには雰囲気を変えて、ここからもう一回きちっとやって、最後点数を取って勝たないとと思った」と士気の鼓舞に苦心した様子。
高橋祐二監督は「タイブレークは何が起こるか分からない。十分負ける可能性があるので、その前に決着をつけないと思った。バッティングがあまりにもひどすぎて」と厳しい表情を見せた。
小田倉啓介主将は、今回の試合で2年生が出場したことについて「3年だけで(試合を)やりたいという気持ちもあったがしょうがない。そこが情けない部分の一つ」と心境を語った。