【相澤冬樹】 近年のフリーマーケットは、実店舗を持たない個人事業者たちが各地に出店する形でにぎわいを創出してきた。雑貨や骨とう、手作り衣料などの取り扱いを生業とする専業の事業主たちだが、新型コロナウイルスの感染拡大以降、三密回避や移動制限から軒並み開催が中止となり、事業者の多くがほぼ2カ月間、収入を断たれた。その窮状を救おうという蚤(のみ)の市が5日、つくば市内で緊急開催される。
5日、フォンテーヌの森に10店舗
第1回となる「つくのみ~森のなかの小さな蚤の市」は5日午前10時からつくば市吉瀬のキャンプ場「フォンテーヌの森」で開催、アンティーク雑貨、植物、婦人服、クラフト作品など取り扱う10店の出店が決まっている。午後4時まで、荒天中止。
主催はイベント企画運営のKAKAYA MARKET(カカヤ・マーケット、本社・栃木県佐野市、小関広記代表)で、稲敷市の「こもれび森のイバライド」で開くフリーマーケットには従来150以上のショップを集めてきた。同キャンプ場内では古物販売買取の店「家貨屋kakaya」を運営している。
店舗マネージャー、飯島丸子さん(39)によれば、同店がオープンしたのが4月4日、新型コロナで緊急事態宣言が出されたのが同7日で、キャンプ場も閉鎖となったため、いきなりの長期休業に追い込まれた。各地のフリーマーケットが活況を呈するゴールデンウイーク中のイベント企画もできず、ネット販売で糊口(ここう)をしのぐ日々が続いた。
県内の緊急事態宣言が解除となった5月14日以降、店の再開準備を進めるなか、KAKAYA MARKETで提携する出店事業者らからの窮状も聞き、キャンプ場を会場に小規模な蚤の市を開催する線で話がまとまった。
やはり書き入れ時のゴールデンウイークに休業を余儀なくされたキャンプ場は再開以降、週末の宿泊客を中心に客足を戻し、夏休みの予約も順調に入っており、開催を積極支援する。
6月以降、週1回ペースでの開催も計画されたが、「まずは平日開催で様子見」と飯島マネージャー。林間のキャンプサイトに1店舗あたり3×3メートルの区画を用意し、客同士が濃厚接触しないよう配慮する。拡大が可能なら、毎週の開催で出店数も増やしたい考えだ。
当日は、インスタグラム(Instagram)を使って生放送ができる「インスタライブ」機能を使ったイベント生ライブ配信を予定しており、開催終了後に動画サイトYoutubeでの販売も行う計画だ。問い合わせ:電話080-4407-8512
HP https://market.ka-ka-ya.com/
FB https://www.facebook.com/Kakaya.Market/
インスタグラム https://www.instagram.com/kakaya_market/