つくば市内で新型コロナウイルスの感染が確認された同市北条、介護老人保健施設アレーテルつくば(運営・恵仁会)の40代女性職員の濃厚接触者について、県は6日、さらに2人が感染していることが判明したと発表した。同施設での感染者は計15人になる。
2人は、土浦市に住む同施設職員の40代女性と、つくば市に住む入所者の90代女性。いずれも2日に発熱し、現在、咳などの症状がある。
6日は施設の入所者と通所者、職員と家族の計24人のPCR検査を実施し、22人は陰性だった。県は濃厚接触者をさらに調べている。
「施設関係者は首都圏の人との接触自粛を」
一方、大井川和彦知事は6日の記者会見で、県内でこれまでに発生した4つのクラスターのうち、つくば市の筑波記念病院と社交ダンススクールのクラスターについて、経過観察期間が過ぎたのでこれ以上の感染拡大はないとした。
その上で、県内のこれまでの感染状況について、茨城県の場合、知らないところで感染が拡大しているということではなく、県外からやってきた人と濃厚接触者の範囲でとどめていると強調した。
6日昼時点で県内で64人の感染者が出ていることについては、感染者の数を増やしているのはクラスターだとし、福祉施設、障害者施設、病院で集団感染が発生したことでものすごく数が増えてしまったと話した。
施設で感染者が出ると、入居者の手当てが健常者と比べてマンパワーを要し、手当ての質も難しさを極めているとして、「介護施設、福祉施設の関係者が首都圏に行くことの自粛、首都圏から来る人との接触の自粛を強くお願いしたい」と述べた。