「カレーのまち土浦」と地場産業を盛り上げる第14回土浦カレーフェスティバル&第41回市産業祭(市など主催)が18・19日、土浦市川口の川口運動公園陸上競技場で開かれている。両イベントの同時開催は今年初。
会場では参加108店舗が、それぞれ「カレーのまち土浦エリア」「全国ご当地グルメエリア」など計7区画に分かれ、カレーや地元産品の販売などに励んだ。
このうち、土浦C-1グランプリで6回優勝し2016年に殿堂入りを果たした洋食店「レストラン中台」(同市桜町)のテントには、小雨交じりにもかかわらずイベント開始早々に長い行列ができた。取材に訪れたニュースサイト「日刊カレーニュース」の村尾直人編集長は「今日(18日)は天気が良くないから来場者は有名店に集まる傾向にある」と動向を分析した。
16年の創作部門で優勝した焼き鳥店「鳥〇(とりまる)」(同市永国)ではカレー味の唐揚げを販売。同店の店員は「今年は2年連続優勝できるようがんばる」と意気込みを示した。
「土浦市食のまちづくり推進協議会」のテントでは、27日開館する新図書館でフランスの画家モネ展が開かれるのにちなんで「フレンチカリー」を出品。限定100食が完売となった。開発に当たった堀越雄二さんは「来年からツェッペリンカレーとフレンチカリー両方をブランドとして立ち上げたい」と意気込んだ。
「きのこたっぷりスパイシーキーマカレー」を出品したつくば国際大(同市真鍋)料理研究会の谷入彩花部長(19)は「思った以上に売れている。去年以上に(メニューの)試行錯誤を繰り返したので、お客さんもおいしいと言ってくれている」と手応えを感じていた。
会場内に設けられたC-1グランプリ投票所には来場者が票を投じていた。投票結果は19日午後2時30分ごろに同会場で発表される。(崎山勝功、大志万容子)
記者も食べてみた
記者も6店のカレーを食べてみた。
まず、かすみキッチン(かすみがうら市)の「常陸牛の牛すじカレー」。柔らかい牛スジ肉の触感が印象に残った。カレーの上の素揚げレンコンがアクセントとしてよいと感じた。
続いて長崎県から出店の護衛艦カレーナンバー1(GC1)グランプリカレー。海上自衛隊の護衛艦「こんごう」と「さわぎり」で実際に食べられているカレーだという。「こんごう」は若干酸味が感じられ、「さわぎり」は濃厚な味がする。護衛艦ごとの味の違いが楽しめた。
地元、土浦商工会議所女性会などが出店した「土浦ツェッペリンカレー」も味わった。カレールーの中に入った大きなレンコンにまず目がいく。レンコンの食感とローズポークの味が楽しめた。
福来軒(土浦市)の「ツェッペリンカレーコロッケ」は、かじるととろりとした食感にカレー風味が一気に口の中に広がる。おやつとして充分に満足できた。
土浦商工会議所青年部の「カレートルティーヤ」は、シャキシャキとした食感のレタスとカレーソースの相性がいい。
つくば国際大学料理研究会の「きのこたっぷりスパイシーキーマカレー」は、名前の通りカレーの上にシメジが乗ったカレー。ルーとシメジの相性が良く、黄色いサフランライスも見た目にいい。18日だけの限定販売が惜しまれた。(崎山勝功)