【鈴木宏子】大型でひじょうに強い台風19号の接近に伴って、土浦、つくば市は12日午後それぞれ、桜川や霞ケ浦沿岸の浸水想定区域と、筑波山麓や谷田川沿岸などの土砂災害警戒区域に避難勧告を発令した。同日午後6時時点で、土浦市は23カ所の避難所に1834人、つくば市は10カ所に660人が避難した。ほとんどが避難所で一夜を明かすとみられる。満員になり受け入れを断った避難所もあった。
土浦市では12日午後5時50分までの12時間で93ミリ、つくば市は94.5ミリを観測し、土浦市は午後4時7分、最大瞬間風速20.7メートル、つくば市は午後5時27分に22.9メートルを観測した。
両市とも、指定避難所では備蓄品の非常食や飲料水、毛布などが配布されたが、足りなくなったところもあり、避難者は自分の食事や毛布などを持参して避難した。
避難勧告受け「初めて避難」

このうち自主避難所の土浦市新治公民館に午前中から避難した神立地区の会社員、林雅子さん(58)は「雨が降ると冠水しやすいところに住んでいるので早めに来た。初めて避難した。何を持って行けばいいか、あらかじめ市役所に電話しておにぎりやひざ掛けを持参した。足が悪くて正座ができないので、和室ではなくロビーの椅子にすわって一夜を過ごすつもり」と話し「足が不自由な人や、ペットを連れてきていいか聞いている人もいたので、行政は早めにたくさんの情報を出してくれた方がいい」と話していた。
つくば市茎崎交流センターに避難した同市森の里の主婦、山口良子さん(65)は「自宅近くに木が茂っているところがある。倒木が心配で初めて避難した。独り暮らしで車がないので、20分くらい歩いて来た。最初どこに避難していいかわからず、中学校に行って先生に避難所を教えてもらった」と話し「自分の家がどうなっているか、屋根は大丈夫か心配」などと語った。同じ森の里から家族3人で避難してきた母親(45)は「避難勧告が出されたので初めて避難した。コンビニでおにぎりを買ってきて、受け付けで毛布と水をもらったので一晩大丈夫だと思う」などと話していた。
冠水で通行止めも
つくば市では冠水により、12日午後5時20分現在、大角豆、沼田、今鹿島、下広岡の道路が一部通行止めになったほか、筑波山周辺の県道が通行止めになった。
公共交通は常磐線が終日、運転を見合わせた。つくばエクスプレスは12日午後1時以降、運転を取り止めた。
大型商業施設も臨時休業し、イーアスつくば、イオンモールつくば、イオンモール土浦は12日終日休業した。
